【共鳴するとは?】歌声が響く仕組みと上達のコツ

こんにちはDECO MUSIC SCHOOL です。

「ちゃんと歌っているはずなのに、なんかマイクに声がのりづらいな」

「なんとな声がこもって聞こえるな」

と思うことはありませんか?

これを解決してくれるのが“共鳴”なんです。

歌における「共鳴する」とは何か?

まず共鳴とは、簡単にいうと“響く”ということです。

響く場所を作って響くように発声することで、共鳴は作れるんです。

声帯だけでは声は完成しない

そもそも声帯の役割は空気を声に変換することです。

響かせることではありません。

声帯でちゃんと声が作られていたとして、それにプラスして

“響かせる”という仕事までさせると声帯は疲労してしまいます。

俗にいう「喉声」のような状態になるんです。

共鳴によって声は大きく聞こえる

声帯ギターだと思って考えてみてください。

例えばエレキギターに何も繋がず、弦だけ弾いてもあまりちゃんと鳴らないですよね。

アンプに繋いで音を増幅させるからちゃんと聞こえるわけです。

それと同じでしっかり響く環境を作ってあげる必要があります。

共鳴がうまくいくと何が変わる?

共鳴は声の質感やボリューム感を左右する大切な要素です。

共鳴がうまくコントロールできるようになるだけで、

余計な力を使わずに効率的に発声できるようになります。

声量がラクに出るようになる

“声量”というと「たくさん息を吐かなきゃ」「力をたくさん使わなきゃ」

という気持ちになりやすいですが、実は空気の量は声量とあまり関係ありません。

声量=よく響いている と考えてもらうといいです。

例えばトンネルや体育館を想像してください。

だだっ広い空間で声を発したとして、アナウンサーのようにはっきり話せば

よく響くと思います。

逆にヒソヒソ話せば全然響かないと思います。

ヒソヒソ話している時の方が、口から出てる空気の量は多いはずです。

でもそれに比べて空気量の少ないアナウンサー発声の方がより響いていることを考えると

声量≠たくさん空気を吐く ということがわかります。



つまり思っているより楽に声量を大きくできるということです。





声に抜け感や艶が出る

抜け感とは「よく飛ぶ・届く声」のことです。

やまびこを起こすような「ヤッホー」という声は抜け感のある声と言えるでしょう。

その声は山間だけでなく体の中でもしっかり響いている状態といえます。

またちゃんと響くと声の芯がしっかりとするため、
雑音の少ない艶感のある声になります。

高音が出しやすくなる

普段からフィジカルで勝負せず、省エネで効率よく発声できるようになると

余ったエネルギーを高音部などの難しい発声に回すことができます。

しかも高音部は共鳴を使ってでしか鳴らせません。

響きがしっかりないと音すら出ません。

逆にいえば、得意な音域も高音部も共鳴さえあれば難なく出せるということです。

共鳴できるところ

共鳴は空間がしっかりあるところで起きます。

では共鳴させられる場所は具体的にどこでしょうか?

実は一ヶ所ではないんです。

主に鼻腔・口腔・胸腔 を使って鳴らします。

人によって得意な部分、不得意な部分があります。

それぞれの鳴っている感覚や特徴などをみていきましょう。



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鼻腔共鳴とは?

鼻腔を響かせることです。

鼻歌を歌ってみて鼻がビリビリ震える感覚があれば正解です。

それがあまり感じられない方は、おそらく鼻に空気が流れていないので

まずはしっかり鼻息を出してみましょう。

その鼻息に音を混ぜて出していけば、

鼻がビリビリ震える鼻歌を歌えるようになると思います。

鼻腔共鳴は比較的高音が得意な共鳴なので、

高音が出ない方は鼻腔共鳴を強化してみるといいかもしれません。

口腔共鳴とは?

口腔を響かせることです。

遠くの人を呼ぶつもりで「おーい」と言うと口がビリビリ震えると思います。

その感覚があれば正解です。

もし感じにくければ鼻に空気が逃げ過ぎている可能性が高いので

鼻をつまんで「おーい」をしてみてください。

もう少し感じやすくなるはずです。

口腔共鳴は中低音域〜中音域が得意な共鳴です。

普通の曲を歌っていてだんだん詰まってくるようなしんどさ、苦しさが出てくる方は

強化してみてください。

胸腔共鳴とは?

胸腔を鳴らすことです。

心臓より少し上の部分を触りながら「あー」と発声してみましょう。

手がビリビリしていれば胸がしっかり鳴っているということです。

ビリビリしにくい場合は、大きなクマさんになりきって発声してみましょう。

胸の共鳴を単独で使うことはありません。

声全体を支えるために使います。

歌っていて重心が浮いてくる方や、声に迫力が出ない方は

胸のビリビリ感を意識して歌うようにしてみてください。

共鳴しやすい声を作るコツ

どの共鳴も空間を響かせることが重要です。

つまり

・より広い空間を作る

・空間に反響しやすいような空気を送る

の2点で共鳴がしやすくなります。

もう少し分解してお話していきましょう。





力みを減らす

まずは体の力を抜きます。

力を抜くことで、空気の通り道を最大限広く確保することができます。

特に抜きたいのは胸から上の力です。

部位ごとに一番多いパターンで言うと

・肩がすくんでいるor巻き肩

・首が力んで顎が首に埋もれている

・顎を開けるときに後ろに引けてしまっている

・舌根が沈んでいる

・舌先が固まっている

などです。

もしこの一覧を見て自覚がある項目があれば、

鏡を見ながら修正してみてください。

姿勢を安定させる

空気は肺から口や鼻にかけてまっすぐ伸びた気管の中を飛んでいきます。

この空気の通り道が何かしらの力によって曲がったり、

形が崩れてしまうことを避けたいです。

さらに、空気はスピード感を持ってしっかりと吐きたいです。

そこで役立つのが姿勢です。

正しい位置に骨をセットして空気の通り道を邪魔しない、

且つ安定しやすい体を作るんです。

一番おすすめは電車で転けないように踏ん張ってる時のポーズです。

この姿勢はスポーツでもよく使われます。

テニスで両手でラケットを持ったまま構えている時や

バレーボールのレシーブをする時、

スキージャンプのジャンプ前などです。





この姿勢なら、体幹も使いやすく空気の通り道も邪魔しません。

腹式呼吸

腹式呼吸は寝ている時と同じ呼吸で、

風船のように空気を吸ったらお腹が膨らみ

空気を吐いたらお腹が凹む呼吸のことを指します。

胸式呼吸に比べ、一度で約5倍近くの空気を取り込むことができるので

安定して発声しやすいです。



吸う時は鼻と口で同時に吸うようにすると、

短時間で一気に空気を取り込むことができます。

普段口呼吸の方は鼻だけで息を吸う練習を、

鼻呼吸の方は口だけで吸う練習をした後に

両方で同時に吸う練習をすれば比較的感覚が分かるようになるかと思います。



吐く時はストローで水をぶくぶく吹いているときと同じ体の使い方です。
容器から水が溢れ出さないように慎重にぶくぶくさせるのがコツです。

ストローを咥えているため余計な息漏れがなく、

細くまとまった速い息を吐けると思います。

お腹の感覚としては吐いているけど押し出しすぎていない絶妙な感覚ですが、

端的にいえば、体幹が使えている吐き方です。

その細くまとまった速い息が広い空間内で反射することで、

共鳴が生み出されるんです。

空間を作る

空間を広く取るようにします。

まずは口腔を広く取りましょう。

口の奥の方にある軟口蓋を持ち上げます。

あくびをすると自然に持ち上がります。

単純にそれだけで口の空間が広がります。



あとは鼻の奥も広げたいです。

香りを嗅いだ時に、鼻の奥の方で香りを感じると思います。

香りを感じると同時にその空間が広がる感覚があると思います。

それをずっと広いままキープして歌います。



以上二ヶ所

・軟口蓋をあげる

・鼻の奥の空間を広げる

を常にしたまま歌うことでどちらにも空気がしっかりと通って

声が響きやすくなります。





共鳴感覚を身につける練習方法

それぞれの共鳴を育てるための練習方法です。

この練習が継続できれば、きっと理想の声が手にはいりますよ。

鼻腔共鳴の練習はハミング

ハミングで歌ってみましょう。

鼻にビリビリと振動がきていたら正解です。

空気が鼻を通る感覚を意識しながらやるとより効果的です。

ハミングで歌える曲は実際に声を出しても歌えると言われています。

一曲丸々練習してみてください。

音域によって出しにくい瞬間があると思います。

低音は仕方ないのですが、高音が出しにくい場合
鼻の空間がしっかり取れていなくて
空気が鼻にちゃんと届いていない可能性が高いです。

香りを嗅いだ時のように、鼻の奥の空間をしっかり開けて

行うようにしましょう。

口腔共鳴の練習はリップロール

リップロールで歌ってみましょう。

口がビリビリと震えていれば正解です。

口に空気が上手く供給されていれば

息漏れなくリップロールできると思います。

そのままメロディーをつけて歌ってみましょう。

ワンフレーズがあまり長く続かなかったり、息が苦しい場合
鼻から空気が逃げてる可能性があります。

その場合は鼻を摘んだままリップロールで歌ってみるといいと思います。

胸腔共鳴の練習は大きなクマさん

大きなクマさんになりきって「あー」と発声します。

この時胸に手を当てて、ビリビリしていれば正解です。

そのビリビリ感を維持したまま、少しずつ元の自分の声を混ぜていきます。

それが上手くいくとアナウンサーさんがするような発声になります。

そのまま歌い続けるとしっかりした芯のある発声の練習になりますよ。



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共鳴を邪魔してしまうNG習慣

みなさん効率よく共鳴の練習をしたいですよね。

そのためには普段の習慣や癖から直していく必要があります。

中でもいますぐに直したいものをご紹介します。

猫背、巻き肩、ストレートネック

悪い姿勢のトップ3です。

どれも気管から口や鼻にかけての空気の通り道を邪魔するものです。

自覚のある方は気づいた時に骨を正しい位置に戻すよう習慣付けてください。

悪い姿勢が習慣づいている方は、体が硬いことが多いです。

たまにでいいので、ストレッチを取り入れるようにしてください。

口を動かさない・開けない喋り方

日本語はあまり口を動かさなくても話せる言語です。

それが故にまるでパペットのように、口を開けずにお話する方が多いです。

そうすると口周りの筋肉が衰え、

広い空間を維持しながら発声するのが難しくなってしまいます。

音が聞こえなくても、口の形を見れば何を話しているか分かるくらい

大袈裟に動かす意識で話すようにしましょう。

口呼吸

口呼吸は舌の筋力、鼻の奥の空間を確保するための筋肉を衰えさせます。

すると

・空間の確保

・腹式呼吸

ができなくなり、最低限の筋力をつけるのに時間がかかってしまいます。

意識して鼻呼吸を取り入れていきましょう。

よくある質問Q&A|共鳴するとは?歌声が響く仕組みと上達のコツ

Q1:共鳴ができると本当に声量は大きくなりますか?

A:はい、共鳴がうまく使えるようになると、無理に力を入れなくても声が大きく聞こえるようになります。

単純に息の量を増やすのではなく、体の空間をしっかり響かせることで、効率よく声を飛ばせるようになります。

Q2:共鳴している感覚がよく分かりません。

A:まずは「ビリビリ震える感覚」を探してみましょう。

鼻腔共鳴なら鼻、口腔共鳴なら口周り、胸腔共鳴なら胸元に振動があると、しっかり響いている感覚を掴みやすいです。

Q3:高音が出ないのは共鳴が原因ですか?

A:原因の一つである可能性は高いです。

特に高音は鼻腔共鳴が重要になるため、鼻の奥の空間が狭かったり、響きが足りないと苦しくなりやすくなります。

Q4:共鳴を鍛えるおすすめの練習方法はありますか?

A:ハミングやリップロールがおすすめです。

余計な力を使わずに響きだけを感じやすいため、初心者の方でも共鳴感覚を身につけやすい練習方法です。

Q5:姿勢や普段の癖も共鳴に関係しますか?

A:とても関係あります。

猫背や巻き肩、口を動かさない話し方、口呼吸などは空気の通り道を邪魔し、響きを作りにくくしてしまいます。

普段の姿勢や呼吸を見直すだけでも、声の出しやすさが変わることがあります。

まとめ

歌における共鳴とは、声を体の中の空間で響かせることです。

声帯だけに頼って大きな声を出そうとすると喉に負担がかかりやすくなりますが、鼻腔・口腔・胸腔をうまく使って響かせることで、無理なく声量や抜け感、艶のある声を作ることができます。

共鳴を高めるためには、脱力、姿勢、腹式呼吸が大切です。

さらに、軟口蓋を上げたり鼻の奥の空間を広げたりすることで、声が響きやすい状態を作れます。

猫背や巻き肩、口をあまり動かさない話し方、口呼吸などは共鳴を妨げる原因になるため、日頃の習慣から少しずつ整えていきましょう。

共鳴を味方につけることで、喉に負担をかけずに、より遠くまで届く魅力的な歌声を目指すことができます。



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