地声と裏声が繋がるということについて


みなさんこんにちは!
DECOミュージックスクールの石川です!

今回は地声と裏声を繋げるということに関して書いていきたいと思います。

まず地声と裏声が繋がっている状態とはどういう状態かと言うと、地声のまま音程を上げていった時に、ひっくり返ることなくスムーズに裏声に切り替えられる状態のことを指します。

高音発声とか、ミックスボイス習得のためにはなくてはならない技術なので、解説して行きたいと思います。

地声と裏声を繋げる条件



地声と裏声を繋げるには、達成しなくてはいけない条件があります。

それは「地声と裏声の出力バランスを同じにすること」です。

順を追って説明します。



まず前提として、地声の限界の高さはE4もしくはF4と考えられているので、F4までは地声で発声し、F4#からは裏声で発声していくものとします。

それでは、F4を裏声で出してみてください。
フーでもハーでもなんでも結構です。
小さすぎず大きすぎず、1番出しやすい出力で出しましょう。

次にF4を地声で出してください。
かなり高いのでしんどく感じるかもしれません。
これも言葉はなんでも良いので、1番出しやすい出力で出します。

出せましたでしょうか?
出せたら、両者の出力バランスを比べてみます。

自分の持てるパワーを10として、10が出力MAX、1が出力最小だとしましょう。

F4を地声で出した時、10段階中どのくらいの出力で出していたか思い出してください。
ほとんどの方は7か8くらいの、かなり強い出力で出されたのではないでしょうか?

次に裏声で出した時を思い出します。

地声の時が仮に7くらいだとすると、裏声は10段中どのくらいの出力で出せましたか?

おそらく、2.3辺りではないでしょうか?
F4の裏声はほとんどの方は強く出そうとしても強く出せないはずです。

もし仮に、地声のF4が4くらいの力で出せて、裏声のF4も4くらいの力で出せれば、地声と裏声の出力バランスが揃うことになります。

その状態を作ることができれば、地声で音程を上げていった時に、ひっくり返ることなくF4#から裏声へ移行できるようになります。

つまりポイントは
・地声は優しく出せるようになり
・裏声は強く出せるようになる
この二つです。
この二つがF4でできれば、地声と裏声はスムーズに繋がります。

地声と裏声が繋がった後の話になってしまいますが、F4#以降の裏声に地声感を入れていくトレーニングをしていけば、高音から低音まで全て
地声で歌うことができるようになります。
これこそがミックスボイスと呼ぶべきものです。
参考にしてみてください!

それでは!また!

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