裏声で喉が締まってしまう場合の対処方法

みなさんこんにちは!
DECOミュージックスクールの石川です!
本日は裏声を出すのが苦しくなってしまう場合のトレーニングメニューをお伝えしていきます!

裏声のトレーニングの重要性

裏声のトレーニングは歌の上達において絶対に無くてはならない存在です。

高音発声や細かな音程移動に必要な筋肉は全て裏声で鍛えていくからです。

しかし、裏声のトレーニングをしようと思ってもそもそも裏声の発声自体が苦しすぎて練習にならないという生徒さんが非常に多いです。

なぜ裏声で喉が締まってしまうのか

発声には約40種類の筋肉が関わっているとされていますが、裏声発声の時に特に主要な筋肉だとされているのは

・喉仏を頭蓋骨の方へ引っ張る筋肉(胸骨甲状筋)
・喉仏を鎖骨の方へ引っ張る筋肉(茎突咽頭筋)
・声帯を伸ばす筋肉(輪状甲状筋など)

この三つです。

この三つの内のどれか一つでも神経伝達の弱い筋肉があると、裏声はうまく出なくなってしまいます。

この中で1番神経伝達が弱い確率が高いのは
「喉仏を鎖骨の方へ引っ張る筋肉」です。

なぜなら、日常生活では喉仏を下げるシチュエーションがほぼ無いからです。

反対に喉仏を引き上げる動作というのは、物を飲み込むときに必ず行われています。

喉仏を頭蓋骨の方へ引っ張る筋肉は大別すると喉仏を上げる筋肉に分類されるので、比較的神経伝達が行き届きやすいのです。

だから裏声が苦しいという人に裏声を出してもらうと、ほぼ100%の確率で喉仏がグーンと上がってしまいます。
裏声が1番出しやすいはずの音程なのにも関わらずです。

これを解決するためには、喉仏を鎖骨の方へ引っ張る筋肉を鍛えて、喉仏が必要以上に上がらないようにするしかありません。

喉仏を鎖骨の方へ引っ張る筋肉(胸骨甲状筋)を鍛える方法

これはオペラ歌手のような声を地声で発声すれば鍛えることができます。

発声する音域は男性がF3〜A3、女性がA3〜C4辺りの狭い音域で大丈夫です。

オペラ歌手のような太くて深い声を「ア」母音でロングトーンしてください。

この時に「ア」をなるべくハッキリ発音するように意識してみるとよりトレーニング効果が高まります。

喉仏が上がってしまうと声が明るくなってしまって、オペラ歌手感が薄れてしまうので、喉仏が上がらないように気をつけてください。

この練習で胸骨甲状筋は鍛えられるので、この練習と並行して裏声の練習も行ってください。

時間はかかりますが、いずれ裏声をスムーズに出せるようになるはずです。

まとめ

いかがでしたでしょうか!

今回のトレーニングはマニアックなようで、実は歌を歌う人全員がやらなければならない非常に重要なトレーニングです。

わからないことなどがあれば是非無料体験レッスンにお越しください!

それでは!

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