【作曲】どっちから作るべき?メロディ先行とコード先行のメリット&デメリットを解説【DTM】【音楽理論】

こんにちは
Deco Music School ギター & DTM講師の齋藤駿平です。
今回は、DTMレッスンでよくいただく質問についてアンサーを返していきます。
今回のテーマは、『作曲を行う際にメロディとコード進行どちらを先に作るべきか』といったものです。
メロディとは、楽曲の主役とされる旋律を表し、コード進行は楽曲の背景や感情、ストーリーなどを担当しています。
弾き語りの楽曲で変換すると、ボーカルのパートから作るかのか、アコギのパートから作るのかといった感じですね。
まずはメロ先、コード先の違いや各メリット、デメリットについても触れていきます。
メロディ先行、コード先行どちらの方が簡単?
結論、コード進行から決めて後からメロディーを載せる方が容易と考えられます。
また、作曲を行っている多くの方がこの手法を採用しており、メロ先で作曲を作っていく方は少数派といわれています。
メロ先が少数派である理由としては、メロディに合うコード進行を自分で決めるにはコードの知識が必要になるためです。
各コードには役割があり、安定した雰囲気なもの、不安定なもの、緊張させるようなものなど、コードにはそれぞれキャラクターが存在します。
そのため、むやみやたらにコードを付けてしまっては明るい曲にしたかったのに盛り上がりに欠ける悲しい曲になってしまったり、自分の想像していた楽曲の雰囲気とは遠ざかってしまったりと、作業が難航する可能性が大いにあります。
これらのことから、メロ先で楽曲を上手く作るには、コード理論が必要になってくるため、上級者向けと考えて良いでしょう。
一方、コードから決めていく方法は、自分の作りたい曲に似ている雰囲気の楽曲からコードを真似て組み立てることができるため、難しいコード理論は不要であるケースがほとんどです。
コード進行に著作権は存在しないため、コード進行を真似ても問題はありません。
コードを決めた後は、鼻歌や楽器を使用してメロディを乗せていきましょう。

メロ先のメリットとデメリット
ここでは、メロ先の利点について詳しく紹介していきます。
メロ先のデメリットは先ほど述べたように良い結果を出すためには、専門的な知識が必要になってくるとお話ししましたが、その反面受けられる恩恵も大きいです。
メリットとしては、決められたコード進行に縛られず自由な発想でメロディを作れるといった点や自分の頭の中で鳴っている音をより近い形で具現化することが可能になります。
コード進行が決まっていないため、キーやスケールも自分で設定することができ、ストレスなくメロディを組み立てることができます。
そのため、作曲する際にメロディやその曲の具体的な曲調や雰囲気が既に決まっている場合は、こちらの方法が効果的と考えて良いでしょう。
また、自由な発想で制作を進められるため、個性的な世界観を作るのに長けていると感じています。
ちなみにRADWIMPSの野田洋次郎さんは、メロ先で作曲をすることが多いようです。
コード先のメリットとデメリット
コード先、一番のメリットは難しいコード理論が不要という点です。
また、コード進行にはテンプレが存在しており、定番進行と呼ばれています。
また、この定番進行が多く使われていると、リスナーに親近感を与えやすいためヒット曲が生まれやくなります。
そのため、このような定番進行を使用して、そこにメロディを乗せるといった手法をお勧めします。
一方、デメリットについてですが、メロディを乗せる際に決めたコードを意識しすぎて上手くメロディを作れないという点です。
コードが決まっており、基本的に使える音に限りがあるため窮屈さを感じる場合があります。
良いメロディを作るには、コード構成音を意識することといわれていますが、そこへばかり意識がいってしまい、印象に残りにくいものになってしまったり、歌いにくいものになってしまったという問題をよく耳にします。
予防策としては、鼻歌やハミングでメロディを乗せることが良いでしょう。
特にDTMを用いて作る場合は、このような問題に陥りやすいため、midiキーボードなどでメロディを作ることをお勧めします。
また、メロディが浮かばない場合は、コード進行を別のものに変えてみましょう。

まとめ
皆さんはどのような方法で作曲を行っていますか?
個人的には、コード進行を決めてそこにメロディをつけるといった形を推奨します。
そして、より個性を出した曲を作りたいという場合は、コード後付けにチャレンジしてみてはいかがでしょうかという見解です。
例えば、洋楽はコード進行が単純なものが一般的ですが、J-POPはドラマチックな展開が求められるため、様々なコードが出てくる印象です。
是非、自分が書きたい曲のジャンルを先に設定した上でコード選びやコード理論も勉強もしてみてください。
このように僕のブログでは、DTMやギターに関する情報を紹介しています。
興味を持ってくださった方は、過去の記事も是非チェックしてみてください!
それではまた来月!
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