【初心者必見】ギターソロの効果的な練習方法 ~運指とピッキングの決め方~

こんにちは! Deco Music Schoolのギター & DTM講師の齋藤です。

季節は徐々に秋へと向かい、過ごしやすい日々がやってきました。

恐らく今年もあっという間に冷え込み、ギターを取る手が悴んで思うようなプレイができないという話題が今シーズンも出てくるだろうというのが容易に想像できます。

そこで、そんな冬の寒さに打ち勝つための解決策として、『単音弾き』『ギターソロ』の練習を提案します。

普段の練習に取り掛かる前の指のウォーミングアップとして、冬の寒さ対策をしていきましょう。

今日では、蔑ろにされがちなギターソロですが、実際にプレイしてみるとその魅力は底知れず、バッキングでは得られないサウンドや技術に出会うことができます。

また、楽曲の主役としてのアプローチになるため、ギタリストしての真価が問われる部分でもありますね。

今回は、そんなギターソロの効果的な練習方法をいくつかご紹介していきます。

ギター初心者の方は勿論、既にギターソロの練習に取り組んでいるけれど、上達が実感できないという方にも楽しめる内容となっていますので、是非参考にしてみてください。

TAB譜を活用しよう

まずは、ギターソロを練習する前に、その楽曲の楽譜を準備してください。

「ギターは耳コピで弾け!」などという謳い文句をよく耳にしますが、安定した演奏を行うためには運指、ピッキング、リズム、テクニックなどのニュアンスに細心の注意が必要です。

特にギターソロにおいては、その特性が顕著に現れるため、まずは概ね楽譜通り弾けるようになるという目標から始めていきましょう。

耳コピに挑戦するという心がけも素晴らしいですが、今回はあくまでも『指定されたギターソロを正しく捉え、それを合理的に再現する』ことを重きにおいていくため、楽譜を積極的に使用していくことをオススメします。

耳コピの落とし穴としては、ギターソロの基礎を熟知していることが条件でなければ、かえって変な癖や非合理的な判断で躓いてしまい、結果的に上達が遅れるという可能性があります。

いきなり最初から最後までフレーズを拾い、それを何となく雰囲気で捉えて弾けた気になってしまうというのが、ギターソロにおける最大の罠です。

まずは、一小節ずつゆっくり正確に音を取っていきましょう。

それでは、本題に入っていきます。

運指

今回は、Mr.Big『Colorado Bulldog』のギターソロを参考にしていきます。

01:26〜

楽譜を確認したら、フレーズはじめのポジション(何弦何フレットの音を押さえるか)を確認します。

この譜面によると最初は、4弦10フレットだそうです。

そこから、半音上の11フレットに移り、弦移動をして3弦9フレットに移動します。

このように、まずはルートを確認していきましょう。

それができたら、次にどの指で弾いていくかを一小節ずつ、或いは一拍ずつ考えていきます。

基本的な運指の組み方は、無駄な動きが少なく且つ、弾きやすいという状態が望ましいです。

例えば、ずっと人差し指だけ使うというのは、あまりにも非合理的ですし、不得意な小指を使用するのは避けるというプレイは上達の妨げになってしまいます。

さて、このフレーズを自分が弾くとしたら、このような運指になります。

中指スタートで4弦ドを押さえ、半音上のド#の音を薬指で鳴らします。

次に弦移動をし、三弦ミの音を人差し指で押さえます。

この時、最初のドを人差し指で押さえてしますと、現移動をする際に遅れが生じてしまいます。

既に弦を押さえている状態の指を動かして、目的の音へ移動させるのと、何も押さえていないフリーな状態の指を動かすのでは、雲泥の差があるのです。

原曲より、スローなテンポで練習している時は通用する運指でも、元のテンポで練習した時にそれがミスなく再現できるかまで考慮しなくてはいけません。

何故、無駄なくスムーズに運指を組まなければならないのかという理由はこうしたところにあります。

左手による運指の注意点が確認できたら、次は右手にフォーカスを当てていきましょう。

ピッキング

右手で弦を弾く動作をピッキングといいます。

このピッキングにはいくつか種類があり、大きく分けるとダウンピッキングとアップピッキングが存在します。

これを交互に使い分けることで効率的な演奏が実現でき、リズム感もこの右手のピッキングが鍵となってきます。

Collorado Bulldogのソロ後半では、三連符が多用されていますね。

この楽曲のBPMは270、かなりのハイテンポなため、ダウンピッキングとアップピッキングを交互に用いたオルタネイトピッキングで攻略していきましょう。

ピッキング練習最大の目的は、自分でコントロールして使い分けられるようにすることです。

音が合ってれば良いという理由で、毎回違うピッキングを行ってしまっては、いつまでもミスが修正できないプレイヤーになってしまいます。

こちらも一小節ずつピッキングを確認して、ちゃんと自分でピッキングをコントロールできているかという意識が大切です。

基本的に、一拍目の表はダウンピッキング、裏はアップピッキングで取っていきます。

また、音を伸ばす部分や休符では、空振りのピッキングを入れるようにしましょう。

空ピッキングや右手で常にリズムを取ることで、ピッキングパターンを探ることができます。

各種テクニック

ギターには、様々なテクニックが存在します。

(チョーキング、スライド、ハンマリング、プリング、トリル、グリッサンド、アルペジオ、ブリッジミュート、タッピング、ハーモニクス、アーミング、スクウィール、スウィープなど。)

ギターソロを完璧に弾くためには、これらの奏法をマスターすることが必須です。

例えば、チョーキングを指の力だけで持ち上げていないか、余計なノイズは出ていないか、プリングの指を離す動作でしっかり発音できているのか、ピッキングハーモニクスが安定して出せるのかといったことです。

これらのテクニックのみを練習することも大切になってきます。

楽器一つで色々な音が出せるというギターだからこそ成せるギターソロ。

是非色々研究しながら楽しんでみてください。

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回は、ギターソロの効果的な練習方法について紹介していきました。

ギターソロは、奥が深いので辛抱強く挑戦してみてください。

・まとめ

  • TABを使用する
  • 運指を決める
  • ピッキングを決める
  • 一小節ごとに練習し、ゆっくりなテンポから運指とピッキングがブレないように通す。
  • 段々とテンポを上げていく
  • 細かいニュアンスの精度をあげる
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