高音を楽に発声するための筋肉〜輪状咽頭筋編〜

みなさんこんにちは!
DECOミュージックスクール、
ミックスボイス講師の石川です!


30°超えの猛暑日が連日続いておりますが、
皆様お元気でしょうか?


今回はなんだか漢字の多いタイトルですね 笑

輪状咽頭筋とは


輪状咽頭筋とは、何かご存じでしょうか?


下の図をご覧ください。





これが輪状咽頭筋です。
喉仏の周りにある筋肉の一つですね。


この図に書いてある筋肉はどれも歌においてとても重要な役割を
担っているのですが、高音を楽に発声するという点において
1番重要なんじゃないかと感じるのが、この輪状咽頭筋です。


この筋肉の役割で重要なのは「声を籠らせる」という点にあります。

声が籠ったらかっこいい声にならないじゃないか!
という声が聞こえてきそうですが、まぁ待ってください。


順番に説明します。

輪状咽頭筋が働くメリット




まず、C5辺りのかなり高い音というのは地声で出すのはとても困難です。
裏声を地声っぽくして出す方が無難です。


裏声を地声っぽくするには、裏声を出している時の声帯の状態をキープしながら、
声帯の閉鎖および分厚さを増やしていかなければいけません。


その時1番手っ取り早い方法は、喉仏を上げてしまうことです。


喉仏を上げると声帯が閉鎖しやすくなるので、地声感を入れやすくなります。
有名な練習で「ネイ」という練習がありますが、
あれは喉仏を上げることで裏声の音域でも
地声感を持って発声していくことに狙いがあります。


ただ、喉仏を上げた変な声というのはあくまで練習のためにやるものであり、
歌の際に使用する声ではありません。
そのまま歌ってしまうと声が変な上に、
キンキンして苦しくなり、とても歌えたものではありません。


そこで必要になるのが輪状咽頭筋です。


輪状咽頭筋は喉仏を下・後ろ方向に固定してくれる筋肉で、
声を太く・籠らせる方向へ調整してくれます。


私はこの筋肉を鍛えたことで、それまで高音発声時にあった喉締めの感覚や、
キンキンして聴き心地の悪い音質が一気に解消された経験があります。

輪状咽頭筋のトレーニング方法




この筋肉は、地声でボビーオロゴンの声真似をしたり、
女性オペラ歌手のような太い裏声を出そうとする際に発動します。


太く、籠ったような音質を裏声でも地声でも作ってあげるということですね。
それによって輪状咽頭筋は刺激され、働きやすくなってくれます。


・高い声は一応出るけどつらい
・高音が細くてキンキンしてかっこよくない


こういったお悩みをお持ちの方は、
是非練習してみてはいかがでしょうか?


それでは!!!!

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