宇多田ヒカルさんのビブラート
みなさんこんにちは!
DECOミュージックスクールミックスボイス講師の石川です^ ^
もうセミがミンミン鳴いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
今回のBLOGは、
『宇多田ヒカルさんのビブラート』について、書いていきたいと思います。
昔から宇多田ヒカルさんが好きでよく宇多田さんの曲を聞くのですが、
彼女のビブラートに関してびっくりしたことが二つあるので、
シェアしたいと思います。
一つ目は、宇多田さんのインスタライブでのお話です。
インスタライブ中に、視聴者さんから質問が来ました。
内容は、エヴァンゲリオン新劇場版のエンディングで話題になった
「One Last Kiss」に関してです。
男性の質問者さんで、
「サビのOh.oh.ohと繰り返す部分が、僕が歌うとオットセイの鳴き声みたいに
なっちゃうんですが、どう歌えば良いですか?」 という質問でした。
これに対する宇多田さんの回答が僕にとって超衝撃的で、
いまだに忘れられません。
宇多田さんはこの質問に対し、
「この部分で重要なのはOhにビブラートがかかっているかどうかなんですよね〜。」
と回答しました。
『え?????』
原曲を聴いてもらえばわかるのですが、この曲のOhの部分はロングトーンをしているわけではなく、 とてもビブラートを入れ込めるような長さはありません。
『え、ここにビブラート入れ込むの??無理じゃね??』
回答を聞いた時の僕の正直な感想です。笑
『歌が上手いというのは、こういうことを言うのか???』
と、自分の常識がぶち壊された感じがしました。
二つ目もこれに関連した話なのですが、
同じく宇多田さんの「初恋」という歌があります。
この曲の冒頭は、宇多田さんの独唱から始まるのですが、
ここのビブラートも先程のOne Last Kissと同じくらいすごいです。
僕は今までビブラートは語尾にかけるものだと勝手に思っていたのですが、
この曲はそんな僕の固定観念を嘲笑うかの如く、一文字一文字全てにビブラートがかかっています。
「言われてみれば確かに」というくらいの本当に細かいビブラートで、
なんとなく聞いただけでは気がつかないのですが、確かにかかっています。
もしあの冒頭の部分にビブラートがかかっていなければ、
あそこまで綺麗で、透明感があって、儚い印象にはなっていなかったと思います。
「プロと一般人の差はこういうところに出るのか!」と驚愕しました。
元々宇多田さんのビブラートは、
「f分の一の揺らぎ」というリラックス効果のある揺れ方をすることは知っていたのですが、その入れ込み方が僕にとって衝撃的だったので、
今回シェアさせていただきました。
僕は揺れの大きなビブラートしかできないのですが、
宇多田さんのように細かいビブラートもできるように練習していきたいと思います。 それでは!
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