お疲れ様です!イラスト講師でLive2Dモデラーの佐藤です! インプットアウトプット

もしあなたが、プロのイラストレーターに「〇〇が描けません。どうしたらいいですか?」と質問したとします。

そうすると、大抵の人が口を揃えて同じことを言うと思います。

なんだか分かりますか?

「資料を集め、よく観察しろ」

こう言われます。

しかし、初心者や上達を焦る人はよくこう返します。

「見ないでかけることに実力やクリエイターとしての価値があるんじゃないの?」

昔の私も、スラスラと描き進めていくイラストレーターさんのメイキングをよく見たので、「見ないでかけるとかっこいい」だとか「見ないでも絵にできることが才能」だとか思っていました。

しかし、実はそんなことはありません。

なぜ見ないでスラスラ描けているのか?それは、

「以前見ながら描いたことがある」

ただそれだけです。

プロの方も、白紙に空き缶ひとつ描けないような時期が必ずあります。

誰かの助言を得たり、自分で発見したりして、資料を見ることを覚えるとクリエイターとしての道が開かれると言っても過言ではないです。(あくまで持論ではありますが…)

さて、では見ながらかけるようになるには?

写真の模写をしましょう!!

例えば、今回の私のブログのTOP画像は私が模写した上で、私好みのライティングを施したフクロウです。

今みると甘いところはありますが、今でもお気に入りの絵です。

この絵を描くために、フクロウの写真をスマホに穴が空くほど観察しました。

これで私は次から何も見なくても同じフクロウを描くことが出来ます。

すごいでしょう!

模写をするにあたって、まず写真選びをします。

「風景 幻想的」「綺麗な景色」「綺麗な鳥」などで綺麗な写真を選ぶと、「私はこんな綺麗な写真から学びを得るんだ!」とテンションが上がります。

綺麗な写真はライティングも幻想的なので要素をイラストに転用しやすいです。

写真を選んだらいよいよ模写ですが、初めての模写で写実的に再現するのはなかなか厳しいものがあります。

さて、それは何故でしょうか?

私は経験談から、インプットできる情報量が少ないのに、大量にアウトプットしようとしてしまうことではないでしょうかと思いました。

ここで言うインプットとは、目で見た情報を分析することを言います。

観察に慣れていないと、拾える要素が少ないです。

目で見えてるもの(写真自体)と脳で見えてるもの(分析した要素)に差異があると、当然差異の分だけ違うものができます。

慣れていないことを最初から完璧にやろうとすると、「自分はこんなこともできないんだ…」と気分が落ち込みます。

ですが、何事も目標まで順序だててやるべきです。

では、この場合どのように順序だててやるべきでしょうか?

それは、まず参考写真を真っ白と真っ黒の2色の画像に加工して、それの模写をすることです。

目で見るもの自体の要素を減らすと途端にどこを見ていいかがはっきりします。

慣れてきたら徐々に白、灰色、黒の階調を増やし、明暗のみの模写ができるようになったら次は色をつけての模写に移ります。

ここまでできたら先程の「自分はこんなことも出来ないんだ…」なんて気持ちは起こらないことでしょう。

これが、見出しのインプットアウトプットで伝えたかったことです。

「全ての人が模写の練習をすべき(持論)」

「いや、自分は風景画や静物デッサンがしたいんじゃなくて、推しキャラやオリキャラを可愛く描きたいんだよ!」と思った人ちょっと待って!

この話はイラストを描く人(特にプロを目指す人)全てに利益をもたらします。

先程述べた「目で見た情報」と「脳で見た(分析した)情報」の差異を埋めることの他に、「脳で見た(分析した)情報」と「手で出力した情報」の差異を埋めることができます。

これは模写をしていれば自然と身につくかと思います。

これが、推しキャラやオリキャラを描く時のどこに使えるのか、今からお教えしましょう。

それは、「脳で見た情報(分析)」から「脳で見た情報(想像)」に移行することができることです。

この「想像」の部分は多少曖昧でも補完してくれるツールが沢山あります。

それを使うことが悪い事だとは全く思いません。

いいものを作るために、使えるものはなんでも使うべきだと思います。

それはそれとして、地力が高いことに越したことはないとも考えています。

スクールで絵を学ぼうと考える人は、私が何を言わずとも時間を作って絵を描くのでしょう。

であれば、その人に確かなイラストの実力をつけてもらうために、基本的にはこの模写をメインで練習してもらいます。

昨今は無料でたくさんの有益な情報を得られるようになっているので、お金を払って通って頂いている方に私ができることは、模写の技術を教えることなのではないかと思っているほど、私にとっては重要な要素です。

ただもちろん、「〇〇に使用する絵を自分で描きたい」という方にはそのためのお手伝いをさせていただきますよ!

今回のブログはここまでになります。

読んで頂きありがとうございます!



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