胸式呼吸改善~知識編~

こんにちは!
ななほです♪
今回のシリーズは歌を学ぶ時にぶつかりがちな『胸式呼吸になってしまう』を改善する方法を紹介したいと思います(^^♪
敵を倒すには情報から!ということで知識編です!
それでは早速いってみましょー!
胸式呼吸と腹式呼吸の違い
そもそも、胸式呼吸・腹式呼吸と言うけれどその違いや仕組みがはっきり分かっていないと改善できません。なので簡単に説明しましょう!
まず大前提として、肺には筋肉がありません。でも息を吸った時には膨らみ息を吐くときには縮みます。肺に筋肉がないのにどうやって動かしているかというと、胸の中の圧を変化させて膨らませたり縮ませたりしているのです!飛行機に乗って気圧が下がるとポテチの袋が膨らんだり、上空から地上に戻るとペットボトルがへこんだりするあの原理を使っています。

そして胸式呼吸・腹式呼吸は上記のように胸の中の圧を変化させるプロセスの違いになります。
まず、胸式呼吸は主に肋骨の周りの筋肉(肋間筋)を使って胸の中の空間を作り肺を広げる呼吸法になります。
体の感覚としては胸や肩が上がりお腹をへこませたまま呼吸出来るのでダンスやピラティスで使われます。
また胸式呼吸は交感神経が優位に働くので緊張している場面や不安や恐怖を感じている時、全力で走った後のゼーハーしている時にこの呼吸になります。
対して腹式呼吸は横隔膜を下に押し下げることで胸の中の空間を作り肺を膨らませる呼吸法になります。
体の感覚としては肩周りに力が入らず息を吸った時にお腹が膨らみ吐いた時にお腹がへこみます。歌以外ではヨガやストレッチの時によく使われる呼吸です。

腹式呼吸は胸式呼吸と反対に副交感神経が優位に働くので寝ている時や落ち着いている時などリラックスした状態で使われる呼吸になります。
なぜ腹式呼吸が良いか
ではなぜ歌の時に腹式呼吸が良いのかを説明しますね!
上記で説明したように胸式呼吸は肋骨の周りの筋肉を使って肋骨を広げて空間を作ります。そうすると膨らむのにも縮むのにも骨の制限があります。しかし腹式呼吸は横隔膜等の筋肉のみを使った呼吸になるため胸式呼吸よりも広がりやすく縮みやすいのです。そのため息を肺に溜め込む力も吐き出す力も腹式呼吸の方が上になります。また素早く息を吐くとき、胸式呼吸だとやはり骨があるためある程度の速さしか出来ませんが、筋肉だけの腹式呼吸だと素早い動きが可能になるのです。しゃっくりは横隔膜の痙攣で起きるのですがあの時すごいスピードで息を吸って吐いてますよね!あの動きは胸式呼吸では絶対にできません。

あと、筋肉は周りが固くなると連動して固くなる性質を持っているため胸式呼吸だと肩や首に力みが出やすくそれが声帯にも影響しやすいため伸びやかな声が出なかったり思ったようなパフォーマンスができない原因になります。
以上簡単ではありましたが知識編です!
闇雲にやるよりも原理や理屈がわかった方が次に向かいやすいですよね!
では次回は改善編をお話していきたいと思います!
ここまで読んでくださりありがとうございました♪