ミュージカル基礎を学びながら同時に表現も磨く方法
こんにちは!
DECO MUSIC SCHOOLの小笠原 桜子です👩🏼🚀🩰
芸術の秋、皆様ますますレッスンに励んでいることと思います😌🎧🍂✨
レッスンの指導も熱が入る日々!
そんな中、ここ最近で改めて感じたミュージカルソングを歌う難しさについて共有と攻略のお手伝いになればと思います!
ミュージカルソング考えること多すぎ問題
ミュージカルを本格的にレッスンしている方なら一度は感じたことがあると思いますが、歌唱中に考えること多すぎませんか?!💦
ひとつは発声や歌い方のこと。
音程、ポジション、お腹、ブレス、テンポ、強弱、抑揚、フレーズ、子音、…などなど。
そしてもうひとつが感情やストーリーについて。
どういうシーンなのか、何を伝えたいのか、誰に歌っているのか、体の状態や周りの状況、葛藤、…などなど。
これらを同時に頭の中で処理しながら歌っていくのって本っ当に大変ですよね😵💫?
結論から言うと『慣れ』なんですが
歌い方に注意を払いながらもお芝居に集中するにはコツがいるので、その方法を紹介していきますね!
楽譜は綺麗に使わなくていい!
レッスンには製本した楽譜と鉛筆を用意しましょう。
そして、レッスン中に講師から言われた注意や押さえるべきポイントがあればどんどん楽譜に書き込む!シンプルですがこれが大切です。
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レッスン中、プロ講師ならではの視点からその曲の解説が聞けたり歌い方のコツなど教えてくれる時もありますよね?
そういったオイシイ情報なんかも取りこぼしなく書いておきましょう!
言われたことのほとんどは歌い始めると忘れます。
メモせず取りこぼして忘れるくらいならどんどん書き込んで楽譜を真っ黒にしちゃいましょう✍🏻
書き込み方のコツと活用法
発声に関することは五線譜の上に、音符に直接書き込みます。
音楽記号を用いてアクセントやブレスポイントを書き込んだり、自分にだけわかるようなマークを作るのも良いです!
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私はよく子音を立てたい場所では歌詞の上にSやNなどを書いて毎回忘れないように自分に注意を促します。
縦を意識したいときは
┃え┃んぴつ
このように注意したい言葉を縦で仕切ってあげて横に広がるのを防いでいます。
歌いながら「ここ注意されたところだ!」と気づくようでは遅いです!
歌いながら常に目は楽譜の少し先を見ておく。チェックポイントを先回りで認識し、ポジション確認、たっぷりブレスを取るなどできる準備をして確実に課題をクリアしていきます。
考えるよりも先に注意点が目に飛び込んでくるよう準備しておく。書き込みするのはこのためです。
楽譜はこうやって使っていきます☝🏻
これに慣れていくと上達も早いです!
発声に関する課題は早々にクリアしてもっと深堀りするべき表現の方に時間を割いてください✨
感情やストーリーに関することは楽譜の余白に書き込みます。
書くことはシーンの情報やその役が考えていることや本心、見ている景色など。
私が書き込むなら感情のトリガーも。
悔しいという気持ちなら言われて悔しかった相手の言動を書き込んですぐに感情が湧き出るように準備しておきます。
歌いながら全てに目を通せるわけではありませんが、表現の手助けとなる引き出しはいくらあってもいいと思っています💭
視界の端に入るようにしてより良い表現に役立てていきましょう!
起承転結を掘りおこす
それでは自分の書き込みをよく観察してみましょう。
歌い方と感情がリンクしていることに気づきませんか?
例えば
『どうせ 嘘よ』
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『どうせ』にテヌートを指示されましたが
これはうんざりしたジャスミンの気持ちを表現しています。
当時の私は どうせ にテヌートをかける意味がわからず軽すぎると何度も先生に注意されていましたが、
これがジャスミンのうんざりした気持ちを表現していると気づいて納得してからは
テヌートを忘れることはなくなりました!
歌い方や楽譜上の指示(強弱やテンポ)はすべて感情にリンクしています。
なぜ子音を立てる必要があるのか
なぜテヌートなのか
これらを分析して感情の部分とリンクさせていくと、バラバラだった楽譜の書き込みが1本にまとまっていきます。
これがよく言う『曲の中の起承転結』です。
あとはそれに沿って歌うことができればもう頭の中で考え事に追われることはありません。
『こう表現したいからこう歌う』を明確にすることが歌い方と感情を同時に処理して歌っていくコツです。
そしてこれは慣れです!
歌い方と感情をリンクさせて納得して歌えた成功体験を増やすことで、どんな曲でも表現したいように歌えるようになります。
だからプロってすごいんです✨
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レッスンを始めたばかりの時は
歌唱中あまりに考えることが膨大でパンク寸前💥
発声練習がある程度身についてからその先の表現に入った方がいいんじゃないか?!なんて思うことがよくありましたが
ミュージカルって稽古が始まれば歌にさらに動きがついてダンスの立ち位置まで覚えなければいけません。
ときに場面転換だって役者の仕事です!
歌、ダンス、お芝居 これらの技術の他に舞台上で起こる様々なアクシデントにも柔軟に冷静に対応しつつ、世界観の中に居続けなければいけません。
まだ楽譜を目の前に置いて立って歌っているときから複数の情報を同時に処理していく訓練が必要なのです!
早いうちからやっていくしかありません!
この経験がのちに本当に役に立つと信じてぜひ今日の方法を試してみてくださいね😊
