ミュージカル曲解説(ホールニューワールド後編)

こんにちは!ななほです♪

今回は前回の続き、ホール・ニュー・ワールドの曲解説をいたします!

前回はアラジンパートで終わったので、今回はジャスミンパートから♪

ではやっていきましょう(^^♪

ジャスミンパート

今までずっと歌っていなかったジャスミンがここで急に歌いだします。しかもアラジンと同じメロディで。

この2点は、ジャスミンの性格と心情をしっかりと表現しています。詳しく解説しましょう。

まず、ジャスミンは聡明で自分の意思をしっかりと持ち、それを臆することなく相手に伝えることができる自立心のある女性です。

また、王宮を抜け出すといった行動力と度胸も持ち合わせています。

そのため、魔法の絨毯に乗っても悲鳴をあげたり大騒ぎをせず、しっかりとアラジンの話を聴きながら自分の状況を理解し楽しんでいます。

これが、アラジンパートで全く歌っていない理由です。

きっとこれが『アナと雪の女王』のアナなら、アラジンパートの最中にアナの感嘆詞の歌が入っているに違いありません。(「え!すごい!」とか「ほんとに飛んでる!」とか「Ah~」とか笑)

ジャスミンパートのイメージ

そしていよいよ気持ちの高まったジャスミンが、直前にアラジンと同じメロディを歌うことで(しかも入りの歌詞はアラジンと同じ「大空(A whole new world)」)、

この状況を受け入れ楽しんでいること、アラジンの言葉に応えていることを表しています。

特に♪あなたみせてくれたの♪のところを4分音符にすることで、アラジンを受け入れたこと、アラジンに心を開いたことが分かります。

だからアラジンも嬉しくなって「素晴らしい世界を」と言ってます。

ちなみに、英語だとジャスミンが“Now I’m in a whole new world with you”と歌い終わり、アラジンが同じように返しているので、よりアラジンの喜びが感じ取れますね!

2人パート

ジャスミンの「素敵すぎて」から転調し、D dur → F durに変わっています。

転調は半音上がることが多いですが、3度上がることで2人の高揚感を出しています。

また、これ以降は2人の掛け合いになり、お互いの気持ちがひとつになっていく過程を見せています。

そして掛け合いから「2人きりで明日を一緒に見つめよう」の言葉で一緒に歌います。

ここでお互いの気持ちがガッチリとひとつになりました!

2人のパート

この歌詞の後、曲はアクティブモードからロマンティックモードに変わり、しっとり静かな曲調になります。

ここで初めてバラードな雰囲気を出しましょう。

まとめ

前編・後編と続いた『ホール・ニュー・ワールド』解説は以上となります!

ご参考になれば幸いです(^^♪

ここまで読んでくださり、ありがとうございました!

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