ミュージカル曲解説(ホールニューワールド)
こんにちは!
ななほです!
今回もミュージカル曲解説をやっていきたいと思います♪
選んだ曲は「アラジン」より「ホールニューワールド」!
男女デュエットで必ず歌われるディズニーの有名曲♪
ミュージカルを知らないという方も1度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
それでは歌うポイントや解説をしていきます!
ホールニューワールドの注意点
ポイント解説の前に、この曲を歌うときに陥りがちな注意点をお伝えします。
この曲は
- 男女デュエット
- 恋愛ソング
ということでロマンティックなイメージがあると思います。
そうするとついバラード調に歌いがちです。
しかし、速さは♩=120の速さであり、これはAllegretto~Allegroの「やや快速に~快速に」のテンポです。
作曲家はこの曲をバラードとして作ってはいないのです。
この曲のシーンは魔法の絨毯に乗って色んな世界を見ていきます。これを現実で当てはめるならオープンカーやジェットコースターのような爽快感の中歌っているのです。
うっとりではなくアドレナリンが出て興奮している状況を想像して歌ってください。
アラジンパート
「見せてあげよう~この広い世界を」まではいちばん高い音はソの音で留まり語尾も音が下がって終わります。
これはジャスミンに意識を向けていて、優しく教えてあげているという表現です。
アラジンは何度も魔法の絨毯に乗っているので魔法の絨毯からの素敵な景色を【ジャスミンと共有し楽しんでもらう】ことに喜びを見出しています。
ここの短いフレーズだけで、アラジンの優しさやジャスミンに対する想いが表現されていますね!
「魔法の絨毯に身を任せ」から語尾が上がっていき「大空」で高めの音で5拍分伸ばします。
この音の広がりでアラジンの視界がジャスミンから外に広がったことを表しており、聞き手に壮大な景色を想像させます。
また「誰も僕ら~縛りはしない」で一気にキーが高くなり最高音はレになり音の跳躍も広がります。こうすることで魔法の絨毯のスピード感や目まぐるしく変わる景色、アラジンの気持ちの高まりを表現しています。
そして、前半のジャスミンを見てるパートでは始まりの音が四分音符であるのに対し、外の世界パートからは八分音符(シンコペーション)や3連を使い強拍のタイミングをずらすことで躍動感や重力を音で感じさせています。
ちょっと長くなってしまったので、後半はまた次回に続けたいなと思います!
前半だけでこれだけの情報量…!
さすがアラン・メンケンですね!
ここまで読んでくださりありがとうございます♪
また次回お会いしましょう☆