韓国語の3つの「ん」

皆さんこんにちは。DECO MUSIC SCHOOLのユラです。

皆さん、韓国語には「ん」が3つあるってご存知でしたか? もうすでに知っている方もいらっしゃるかと思いますが、これには、「パッチム」というものが深く関わっています。ということで今回のブログでは、韓国語の「パッチム」と「3つの『ん』」についてお話ししていきたいと思います。

パッチムとは

まずハングルは、音節(1つの音のかたまり)が子音+母音+子音で構成されていて、この音節の3番目に来る子音を終声、つまりパッチム(받침)といいます。パッチムは、韓国語で「支えるもの」、「下敷き」という意味もあります。 どういうことなのか、わかりやすく例を出して説明しますね。



IVEの「ELEVEN」の歌詞です。この中から青で囲った文字を3つ抜き出してみましょう。



赤色で丸く印をつけている部分を見てください。他の子音や母音を下で支えていますよね。これが、パッチムと呼ばれるものになります。

3つの「ん」

この「긴」「방」「큼」は、それぞれ日本語の発音にすると「きん」「ばん」「くむ」となります。この3つの文字のパッチムは「ㄴ」「ㅇ」「ㅁ」になります。この3つの子音がパッチムになったとき、「ん」と発音されるのです。

3つめの「큼」は「ん」ではなく、「む」ではないのか?
この「ㅁ」を英語で発音する場合は「m」になるんですが、日本語の場合は、「む」よりも「ん」の方がよりネイティブっぽく、自然に発音することができるのです。

それぞれの「ん」の発音

では早速、それぞれの発音を練習していきます。

まず「ㄴ」は、舌先を上の歯茎につけて、鼻に息を抜きながら「んー」と発音します。

「ㅇ」は、舌の後ろの方を上あごにつけて、鼻に息を抜き「んー」と発音します。

「ㅁ」の場合は唇を閉じ、同じく鼻に息を抜いて「んー」と発音します。この時、舌が上あごに触れないようにしてください。

皆さんが3つの「ん」が正しく発音できていたか、確認していきましょう。実はこれは、日本語で簡単に確認することができるのです。

実は日本語にも存在する3つの「ん」

この3つの「ん」は、身近にある単語の中に隠れています。

例えば、「ㅇ」は「あんこ」の中にある「ん」とほぼ同じ発音になります。「ん」の次に「か」行が入るか、または「ん」で終わると、このように「ㅇ」の発音に変化します。

また、「ㄴ」は「チャンネル」の中の「ん」の発音です。「ん」の次に「な」行がくると、この発音になります。

「ㅁ」は「コンビニ」の中に入っています。「ん」の次が「ば」行か、「ま」行の時にこの発音になるのです。

そしてこの3つを一気にまとめて発音できる、万能な単語があるんです!
皆さん、「3万年」と言ってみてください。この時に、さん、まん、ねんと、別々に言うのではなく、繋げて発音すると、「さん(ㅁ)まん(ㄴ)ねん(ㅇ)」発音していることがよく分かると思います。

最後に

今回は韓国語の「パッチム」と「3つの『ん』」、そしてその正しい発音方法について学んでいきました。皆さんも「ㅇ、ㄴ、ㅁ」の発音が分からなくなったら、「3万年」を思い出してみてくださいね。

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