ミックスとマスタリングの違い

みなさんこんにちは! 講師の藤田です。
今回のブログはミックスとマスタリングの違いについてお話したいと思います。
おそらく初心者の方は、ミックスとマスタリングの違いがよくわからない、またはミックスはわかるけど、マスタリングって具体的に何を目的としてやっているのか知らない方いるかなと思います。

作業内容や目的の明確の違いを理解したほうが、混合せずスムーズに作業を行う近道のなると思うので、まだ良く理解していない方は是非このブログを最後まで御覧ください。

作業内容の違いについて

ミックス

・各パートが分割されたトラックのバランスを取ります。
・主にEQ、コンプレッサー、パン、リバーブ処理を行います。
・音同士の対立を減らし、曲の要素を強調させる。
・1つ1つの判断や作業が、曲にどんな影響を与えるか考える。






マスタリング

・ミックスされた2mixデータ(ステレオデータ)を扱う
・聞こえ方をより良くするため、どんな環境で再生しても良いように音源を最適化し、納品用フォーマットに仕上げる。
・アルバムやEP、複数の曲が入っているものを作る際、1曲1曲違和感のないように全体を通してスムーズに聞こえるように仕上げる。
・曲の最終段階なので、見落としたミスやノイズなどもチェックする。



こうみるとやはり作業内容や意識の持ち方は違いますね。
ミックスはマスタリングより音楽的部分が強く、よりクリエイティブで、マスタリングはまさに曲の最終段階の調整作業といった感じですね。

僕のようなレコーディングエンジニアやインディーズアーティストは、ミックスエンジニアがそのままマスタリングする場合が多いですが、プロや有名アーティストは基本的にマスタリングエンジニアがマスタリングを行います。

プロのミックスエンジニアの方が口を揃えて言うのが、マスタリングエンジニアの耳は異常なレベルでいい とおっしゃっていますね。
やっぱり曲の最終調整で精密な作業を行うので、些細な違いを聞き分けることができるのだと思います。

疑うデータの違い

ミックスはレコーディングや作曲されたオーディオデータを扱い、複数のトラックを調整し、最終的には2mixと言われるのオーディオデータで書き出します。

マスタリングは納品先によって変わります。今はYouTubeや音楽配信が最終目的とすることが多いので2mixのオーディオデータで書き出すことは多いのですが、CDを作る際はDDPデータというCDに書き込む用のフォーマットに変換します。これもマスタリングエンジニアの仕事ですね。

マスタリング時にて意識すること

マスタリングは曲のトータルバランスやアルバムやEPを作る場合1曲1曲流れで聞いて違和感をなくすために、EQやコンプ、そして
納品先に合わせてリミッターなどを使って音量バランスを整え、サンプリングレートやビットデプスを変換します。

ここ数年で配信が主流になりCDの需要が低くなっていますが、その影響はマスタリングにもきています。
それは悪い影響ではなく、個人的にはすごく嬉しい影響で、音圧戦争というのがほぼなくなったということですね。
少し前は音圧は上げれば上げるほどいいという風潮でしたが、(人間の耳は音量が大きいほどいい音と判断してしまうため)今、Youtube、Spotify、Apple Music などのプラットフォームはラウドネスノーマライゼーションという、一定の音量までいったら、その分強制的に音量は削られてしますので、いまは無理に音量、音圧を稼ぐ必要はなくなりました。 

最後に

ミックスとマスタリングの違いでした!
こうやってまとめると結構違いますね。 マスタリングはよりオーディオの専門家ってイメージですね。 ていうかなんか色々難しいですね笑
まあでも曲に対するアプローチの違いがわかることによって、作業はスムーズに進むかと思います。
時代によって音楽の聴かれ方は変わるので、昔と今のマスタリング・エンジニアの作業内容も変わっていきますね。 

レコーディングエンジニアレッスンの特徴

1、講師は担当制。経験豊富な講師がマンツーマンレッスン。
2、専用レコーディングブースでミックスが学べる。
3、自分のバンドの曲もレッスン内でミックス・マスタリングする事が可能。

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