イラストの背景でやりがちな失敗パターン

こんにちは、DECOイラスト講師の皐月です!

今日は、キャラクターを描くことに慣れてきて「そろそろ背景も描いてみようかな?」と思い始めた人に向けて、よくある失敗パターンをお話しします。

背景を描き始めるのって、本人にとってはとても大きな一歩だと思います。

自分の絵の世界をもっと広げられるし、キャラクターもぐっと引き立つようになります。

ただその最初の段階でつまずきやすいポイントがいくつかあるので、今日は代表的な3つを取り上げて、一緒に見ていきましょう!

1. 構図に奥行きがない

キャラクターをメインに描いてきた人は、つい画面を平面的に使ってしまうことが多いです。

たとえば、キャラクターを真ん中に置いて、、、後ろはただの空や壁だけ……。

これだと絵の表現としてはちょっと寂しく見えてしまう事もあります。

そこで意識してほしいのが「手前・中景・奥」という3つの層です。

たとえば、手前に木の枝や街灯を少し入れてあげるだけで、画面にぐっと奥行きが生まれますよ!

パースを軽く使って遠近感をつけるのも効果的です。

そうすると背景がただの平面的な色塗りじゃなくて、キャラクターを支える効果を発揮することができます。

2. キャラクターと背景の色相が似ている

次に多いのが、キャラクターの色と背景の色がかぶってしまうこと。

たとえば、青い服のキャラクターの後ろに青空を広げちゃうと、キャラクターが背景に溶け込んでしまって目立たなくなっちゃうんです。

これを避けるには「色相・明度・彩度」をちょっと工夫してあげること。

キャラクターの色と背景の色相を少し離してあげると、それだけで見やすくなります。

背景側の色を少し落ち着かせると、キャラクターの色が自然に前に出てきますよ。

3. 見せたいものと背景のコントラストが弱い

最後に多いのが、「一番見せたいものがちゃんと強調できていない」ということ。

キャラクターや小物を丁寧に描いても、背景との明暗が近すぎると主役が埋もれてしまいます。

特に明度が似ていると、主役の輪郭がぼやけてしまい、なんかメリハリのないイラストになってしまいます。

解決方法はシンプルで、主役と背景のコントラストを気持ち大きめにはっきりつけることです。

明るい色のキャラクターなら背景を少し暗めに、逆に暗めのキャラクターなら背景を明るめにしてみてください。

そうすることで自然に視線がキャラクターに集まります。

まとめ

背景を描き始めるときに多いのは、

1. 構図に奥行きがない

2. キャラクターと背景の色相が似ている

3. 見せたいものと背景のコントラストが弱い

この3つです。

どれも「キャラクターをもっと引き立てるために背景を描くんだ」という意識を持つと、少しずつ改善していけます。

背景はただの平面的な空間ではなくキャラクターの魅力を後押ししてくれる大事な要素です!

最初は難しく感じるかもしれませんが、ほんの少し工夫するだけで絵の完成度はぐんと上がりますよ!

初めは失敗を怖がらずに、一歩ずつ試してみてくださいね。

もちろんレッスンでの持ち込み添削も大歓迎です!

それではまた次回の記事でお会いしましょう!

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