【イラスト】“鬼滅の刃”と“葬送のフリーレン”の描き方比較

こんにちは! DECO MUSIC SCOOL イラスト講師の森嶋です!

今回は人気アニメ漫画“鬼滅の刃”の映画が上映中ということで、 “鬼滅の刃”と対照的なアニメ漫画“葬送のフリーレン”の2つのキャラクターイラストの違いをテーマに描き方をお話します!

とても対照的な2作品

何が対照的か? それは、、

1、線 
鬼滅の刃→太くカクカクした力強い線
葬送のフリーレン→細く滑らかで繊細な線

2、色彩
鬼滅の刃→原色や原色に近いハッキリした色を使用していて、影のコントラストもハッキリしていてキャラクターがダイナミックに見えます
葬送のフリーレン→寒色系の淡い色彩でまとまっていて、柔らかで落ち着いた空気感が伝わってきます
※“寒色(かんしょく)”とは青系統の色のことで、視覚的に涼しさや冷たさを感じさせます
反対に温かみのある赤系統の色を“暖色(だんしょく)”と言います

3、表情
鬼滅の刃→キャラクターたちの表情にハッキリした喜怒哀楽が多く、眉間に皺や目での表情パターンが多いです
葬送のフリーレン→表情で感情を見せると言うより、言葉や“間”でキャラクターの心情を表現しています
微かな目の曇りや口角の形で感情を表しています

画像1を見れば、たしかにこんな感じだったかな?と思って頂けると思います

伝えたい感情やイメージを線で表す!

画像2を見ていただくとわかりやすいかな??と思って2つのキャラクターを並べて描いてみました

・左側のフリーレン
葬送のフリーレンという作品は情動的なキャラクターはあまりおらず、
静けさや柔らかで“余白”を感じさせる空気感を大事にしている作品だなと思います
それが繊細な線で表現されています
特にわかりやすいのは“髪の毛”で細い線で滑らかに描きます
“風”を感じさせるように髪をなびかせて描くと雰囲気が出せます!

・右側の炭治郎
刀を使い近距離で戦うシーンの多いアニメ漫画なので、情動的なシーンの多い絵になるのは必然かと思います
怒り、喜び、哀しみ、などの感情を大きく表すには影の陰影を強くして太いダイナミックな線に!
動きの多いアニメ漫画だけど、鬼滅の刃のキャラクターはあまり髪がなびかない
鬼滅のキャラクターの特徴のひとつとして毛束感が強くてデザイン性を重視しているように思えます
女性男性どちらもガッチリした体型、しっかり肉付きのあるキャラクターが多いので筋肉質になるようにとにかく細くはならないように描きます

まとめとポイント

・フリーレンの描き方
フリーレンでは、線が細く滑らかで、柔らかい印象を与えます
特に髪の毛は細い線で、自然に流れるような線を使って、キャラクターに優雅さや穏やかさを与えます
ポイント→線を細く、滑らかに描くことで、繊細で柔らかい印象が出せます

影の使い方
影はあまり濃くなく、淡くぼかすことで柔らかな印象を与える
全体的に影のコントラストが弱いので、光の効果でキャラクターが優しい印象になります
ポイント→影はあまり強くしないで、ぼかすと優しさや穏やかさが出せる

色の使い方
寒色系を基に、落ち着いた色でまとめると全体が穏やかで静かな印象になります
ポイント→ブルー系の淡い色を使う

・炭治郎の描き方

線の太さとカクカクした感じ
キャラクターの輪郭線が太くてカクカクしている
強さや緊張感、力強さを表現
例えば、顔や体の輪郭をしっかりと描いて、荒々しさや激しさを感じさせるようにする
ポイント→線をしっかりと太く角ばった形で描くことで力強さや迫力が出る

影の濃さ
影を強くつけることで、立体感が生まれキャラクターがよりダイナミックに見える
特に肌の影や服のシワにしっかりと影を落として、光と暗闇のコントラストを強調する
ポイント→濃い影をつける

色の使い方
鮮やかな原色を使いエネルギッシュな雰囲気を強調する
初心者向けポイント→動きを強調する為、色をはっきりとした原色にする

描き方比較ポイント
・線→鬼滅は太くカクカク、フリーレンは細く滑らか
・影→鬼滅は濃い影で強調、フリーレンは淡い影で優しさを表現
・色→鬼滅は原色で強いコントラスト、フリーレンは寒色系で落ち着いた印象

以上、描き方比較のお話でした!
絵を見ながらマネして描くだけでなく、作品の雰囲気を捉えてその作品から感じた雰囲気や感情を自分なりに捉えて乗せて描くと楽しいかも!?試してみて下さいね!

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