『耳コピってどうやるの!?』

みなさん、こんにちは!
DECO MUSIC SCHOOL 講師の鶴島です。

DTM、作曲、編曲、ギターコースのレッスンを担当しております。


さて、今日は生徒さんからも質問の多い「耳コピ」について綴っていきたいと思います。

私は譜面の読み書きがあまり得意ではないので、曲をコピーするときはほとんどが耳コピなのですが、
もともと得意だったとかそういうわけではありません。

俺は今日からギターを弾くぞ~!と言って楽器を買ったらすぐ弾けるわけではないように、今日から耳コピするぞ~!と言って、
すぐに耳コピはできません。やはりそれなりの訓練が必要です。

私が高校を卒業した後に通ったミュージックスクールで、アメリカはバークリー音楽大学を卒業した先生がやっていた授業が「聴音」
先生がピアノで弾いた音と同じ音程を歌うというもので、週2回、この授業を受けないといけなかったのですが、 それがのちに大いに役立つのでした。

今日はその「聴音」の内容を少し紹介します。

【まずは単音から】

まず、ピアノの真ん中あたりのエリアのドレミファソラシド(白鍵)をゆっくり弾いて耳を集中させます。
そして、そのドレミファソラシドの中から1つ弾いて、同じ音を歌います。

ここで音がズレてると先生が指摘します。「もう少し上」とか「少し高いよ」とか、
苦手な生徒さんだと「それ、ドレミファ~」のどこにもないよ、とか(笑)

最初は「あ~」とか「ら~」でOKなので、
ピアノと同じ音に自分の音を合わせるという感覚を身に付けます。

真ん中辺りのエリアと言いましたが、自分が無理せず声が出せるエリアで良いです。

次は、ドレミファソラシドの、どの音か音名で歌うゲーム。
「ミ」と聴こえたら「み~」、「ラ」と聴こえたら「ら~」と歌う。

この時もピアノの音程に自分の声を合わせて、同じ音程で歌うようにします。

これがなかなかドキドキなんですが、クイズ形式で楽しかった思い出。
私は苦手な方ではなかったので、ド~ファ辺りは楽勝だったのですが、急に「ソ」とか「ラ」にいくと答えるまでに時間がかかりました。

【まずは声に出して短い距離から】

先生がピアノで弾いた音が、自分の覚えている「ド」から数えて何番目か?というのを導き出すゲームです。
まずは「ド」から「レ」、次は「ド」から「ミ」の様に、短い距離で慣れていって、だんだんと距離を広げていきます。

ここで大事なのが、最初に弾いたドレミファソラシドの音、特に「ド」の音を忘れない事。
最初は声に出して「ど~れ~み~」と数えてOKです。
苦手な人は、ここで「ド」がズレてしまいます。

「ド」に自信がなくなったら先生に「ドをください」と言ってください(笑)

これを「ド」からオクターブ上の「ド」までやります。
ほとんど間違わなくなるくらい繰り返しやります。

【頭の中でピアノの音を鳴らす】

次は声に出さない訓練です。
最初に先生が弾く「ドレミファソラシド」を頭にインプットして、次に先生が弾いた音が何の音か、
頭の中のピアノを「ドレミ~」と想像で弾いていって合う音を当てます。

難しいイメージかもしれないですが、声に出して歌うことをしっかり訓練すれば自然と出来る様になっていると思います。

時間がかかっても良いので「ド」から「ソ」や、「ド」から「ラ」など、音程差がある音が当てられるようになったら、
もうあなたは耳コピ検定合格です。

ゆっくりで良いので、この頭の中で鍵盤が鳴らせるか?というのがとても大事です。

大雑把に「耳コピ」といっても何をどうすりゃいいんだ~となってしまうと思いますが、まずはこの「耳を鍛える」ということが重要です。
目を閉じて一人で練習することもできますが、誰かとペアになってゲーム感覚で出来ると楽しいです。

もう少し進化すると和音「コード」も耳コピ出来るようになるのですが、
その辺のコツは、またの機会に綴ってみたいと思います。

では今回はこの辺で!

DTM教室の特徴

1、経験豊富な講師陣。現在も現役の作曲家、作詞家、アレンジャーです。
2、機材はいりません!スクールにある機材で始められます。
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