レコーディングやピッチ修正における、ガイドメロディ、仮歌の重要性

こんにちは!講師のSAMです。 今回はボーカルレコーディングやその後のピッチ修正で、重要なガイドメロ、仮歌について説明します。

プロのレコーディング現場ではほぼ必ず「仮歌」や「シンセで作られたガイドメロディ」が用意されていて、これを基準にして歌のディレクションや修正が行われます。

ガイドメロディ、仮歌とは?

仮歌:作曲者や仮の歌い手が歌った参考用の音源。

ガイドメロ:シンセで打ち込まれたメロディライン。

どちらも「本番の歌がどんなメロディラインなのか」を示すものです。 これがあるかないかで、歌いやすさ、進行が遥かによくなります

レコーディングでのメリット

歌い手の参考になる

ガイドがあることで、歌い手は正確に音程やリズムをつかみやすくなります。 特に難しいメロディラインでは必須で、歌に慣れていないアイドルやインフルエンサーの方にはこれがないと音程が取りづらくなります。

ディレクションがスムーズ

「今のテイク、ちょっとフラットしてますね」など具体的な指摘ができるため、効率的にレコーディングが進みます。 また仮歌もある場合、歌い方もイメージがしやすいので、ディレクションの際、指示が正確に出せるようになります。

ピッチ修正でのメリット

メロダインなどのソフトで修正する際、ガイドメロディを参考にすることで、とても直しやすい

また作曲者が想定したメロディラインから逸れないように、修正時の参考になる。

仮歌もあるとしゃくりの感じなども修正しやすいです。

ガイドがないとどうなる?

歌い手が迷いやすく、テイク数が増える

アーティストによっては、修正時に「どのメロディラインが正解かわからない」状態になりやすい

結果として時間もコストも余計にかかる

現場ではほとんどのケースで仮歌やシンセメロが用意されているのは、このような理由からです。

最後に

ガイドメロディは、レコーディングでもピッチ修正でもほぼ必須のものです。

歌い手の安心感や効率的な作業進行、そして最終的な仕上がりのクオリティを左右する重要なものになります

実際に僕が楽曲提供する際もきちんとメインメロからハモりのメロまで全て打ち込み、トラックを分けて書き出します。 自分が歌う際も、必ずメロを打ち込みます。

初心者の方はめんどくさいと思うかもしれませんが、こういった細かい作業をできるかできないかで、成長速度、クオリティに大きく繋がっていきます。 特にプロを目指している方は、前回のトラック分けもそうですが、メロディの打ち込みも欠かさず行うようにしましょう!

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