〜ソフトシンセの仕組みを理解しよう〜

こんにちは!講師のSAMです!
前回はざっくりとソフトシンセについて説明しましたが今回はもう少し仕組みについて説明していきます。
弄るところは多いですが一つ一つきちんと理解していけばシンセは曲作りにおいて強い味方になるのでぜひ挑戦してみてください!
オシレーター(Oscillator)〜音の「素材」を決める〜
シンセの音は、まずオシレーター(波形)から始まります。
Serumのようなウェーブテーブル・シンセでは、普通の波形だけでなく、複雑な波形の連続=「ウェーブテーブル」から音を生成できます。
◉ 基本的な考え方
1つのオシレーターで1種類の音の波形を出す。
2つ、3つ重ねることで厚みや動きを作れる。
デチューンやオクターブ設定でハーモニー感を出すことも可能。
◉ Serumでの特徴
Wavetable position(WT Pos)で、波形をスキャンして動かせる。
Unison機能で1つのオシレーターを複数に分け、広がりを持たせられる。
Random phaseやblendなどで音のスタートを調整可能。

◉ よくある波形の役割(Wavetableにも応用される基本)
① Sine波(サイン波)
なめらかなカーブ
とても純粋で柔らかい。倍音がなく、癖のない音

② Saw波(ノコギリ波)
ギザギザした鋭い形
倍音が豊富で派手。明るくエッジの効いた音。リードやコードに多用される

③ Square波(矩形波)
四角い波形でオンオフがはっきり
太くて鼻にかかったような音。チップチューンやレトロ感にぴったり

④ Triangle波(三角波)
滑らかだけど角のあるカーブ
サイン波に近く柔らかめ。少しだけ倍音があり、控えめで優しい音

はじめての人はどう触ればいい?
オシレーターの役割は「音のキャラクターを決めること」。
最初は、Serumのプリセットを読み込んで、オシレーターの波形を切り替えたり、WT POSを少し動かしてみるだけでOKです。
複雑なことは考えず、「この波形だとどんな音がするのか」を耳で感じてみましょう。
波形を切り替えたり、オシレーターをオン・オフして音を比べてみるだけでも、たくさんの発見があります。
音作りは、この“音のもと”を選ぶことからすべてが始まります。
ぜひ気軽に、オシレーターの波形で遊んでみてください。