『Cubase付属のシンセ音源「HALion Sonic」を低コストで使う』

みなさん、こんにちは!
DECO MUSIC SCHOOL 講師の鶴島です。
DTM、作曲、編曲、ギターコースのレッスンを担当しております。
今回は、Cubase付属のシンセ音源「HALion Sonic」を低コストで使うコツの様なものを説明します。
HALion Sonicは、無料版の「Cubase AI」等でも使えるので、
Cubaseを使っている方はお馴染みかと思いますが、ちょっとした便利な使い方を説明します。
「1つの音色に1台のHALion Sonicを立ち上げない」
今回言いたいのはコレです。
コチラの画像は、ドラム、ベース、ピアノ、それぞれにHALionが1台ずつ立ち上がっている状態。
macbookやスペックの高いパソコンなら1つの音色に対して1台の音源(HALionなどのシンセ)を立ち上げても問題ありませんし、
その音色にプラグインを挿したりリバーブをかけたりしたい場合、そちらの使い方の方がわかりやすいんですが、
やはり、立ち上げる音源が増えるほどパソコンに負荷もかかってしまいます。
「マルチティンバー音源」
実は、HALion Sonicはマルチティンバー音源と言って、いくつもの楽器の音色を同時に鳴らすことができる音源なのです。
なんと1台で16種類の音色が使えます。
コチラの画像、チャンネル1にピアノの音色が入ってますがそこから下のチャンネルが空いていますね。
まずそこに、色々な音色を割り当てていきましょう。
チャンネル4まで音色が割り当てられました。
が、
今立ち上がっているトラックはHALion Sonic1つなので、すべての音が鳴らせません。
オレンジの枠で囲われた音だけが鳴る状態なので、他の音色をクリックすれば音色は切り替わりますが、
同時には鳴らせません。
「MIDIトラックを追加」
そこで、他の音を鳴らす用のMIDIトラックを作ります。
トラックエリアで右クリック、MIDIトラックを追加で画像の様なダイアログが出てきます。
赤枠のところMIDI出力が「HALion Sonic」になっていればOK。
「このMIDIトラックはHALion Sonic用ですよ!」という事なので、音色分(今回は4つ)作ります。
出来ました。
画像赤枠のところが、チャンネル4になってます。「このトラックはHALion Sonicのチャンネル4用ですよ!」ということです。
あとは、HALion Sonic本体のトラックではなく、追加したそれぞれのMIDIトラックにデータを打ち込んでいきます。
とまあ、こんな感じです。
ひとつのゲームをやるのに1台の親機を使っていた状態から、1台の親機で複数のゲームが出来るようになったという感じでしょうか?
パソコンの負荷も減らせると思いますので、ぜひやってみてください。
もう少し上級になると、音色を混ぜたり(レイヤー)、それぞれの音色に個別にエフェクトをかける、なんてことも出来るのですが、
それはまた別の機会にでも ^^
では、今回はこの辺で!