『耳コピってどうやるの!?~和音聴きとり編~』

みなさん、こんにちは!
DECO MUSIC SCHOOL 講師の鶴島です。

DTM、作曲、編曲、ギターコースのレッスンを担当しております。

さて、今回は前回の「耳コピ」の続編です。

前回は「耳コピ」出来るようになるためには、まず耳を鍛えましょう!ということで、
「ピアノの音をキャッチして同じ音程を自分で歌う」の単音編を説明しましたが、

今回は和音、コードを聴きとるコツを説明します。

ご自身でピアノやギターなどでコードが弾けると、より効率が良いですが、
ひとまずそれは忘れていただいて、ここでは、聴こえてきた和音がどんなコードか当てるゲームを説明します。

『まずはダイアトニックコードから

少し中級者向けの内容になりますが、「ドレミファソラシド」にはそれぞれ自然にコードを付けることができるのですが、
その超基本セットのような和音をダイアトニックコードと言います。

白い鍵盤をひとつ飛ばしに4つ弾きます

例えば
「ド」なら「ド、ミ、ソ、シ」
「レ」なら「レ、ファ、ラ、ド」

黒い鍵盤は弾きません。

「なんで?」と言われても弾きません。
私が生まれた時からそういう決まりなのです。。。(本当)

「シ」の「シ、レ、ファ、ラ」まで全部で7つ
それぞれの和音(コード)に名前がついていて、  

ドミソシ  = C△7 (Cメジャーセブン)
レファラド = Dm7 (Dマイナーセブン)
ミソシレ = Em7 (Eマイナーセブン)
ファラドミ = F△7 (Fメジャーセブン)
ソシレファ = G7 (Gセブン)
ラドミソ = Am7 (Aマイナーセブン)
シレファラ = Bm7♭5(Bマイナーセブンフラットファイブ)

となります。

これがキーCのダイアトニックコードなんですが、
とにかく、この白い鍵盤だけで弾く7つのコードの響きを耳にインプットします。

メジャーは明るい、マイナーは悲しげ、セブンスは泥臭い、フラットファイブは怪しげ、
など、自分なりのイメージを持つと良いです。

『一番低い音をキャッチする』

そして、単音の時と同様に出題者(先生)が、ピアノで和音を弾くのですが、
最初は4つの音に惑わされてちんぷんかんぷんだと思います。

そこで一つコツがあって、一番低い音を集中してキャッチする事。
ピアノで弾く時は、和音の一番低い音の1オクターブ低い音を混ぜて、左手でベース音、右手で4和音を鳴らすのも良いです(説明がわかりづらくてすいません、、、)

その一番低い音が「ド」に聴こえたら「C△7」、「ミ」に聴こえたら「Em7」
この段階では、低い音だけキャッチできれば、あとは答えが導き出せますね!

地味なゲームですが、これも単音の時と同様、ほぼ間違わなくなるまでトレーニングします。
とにかく他の音に惑わされず一番低い音をキャッチする。

要は、単音の時と同じく耳を鍛えるという事なのですが、
和音の中から一番低い音をキャッチするというところが、よりハイレベルです。

低音がキャッチ出来てきたら、メジャー、マイナーの響き、セブンスの響きなど、なんとなく雰囲気が掴めると良いです。

バンドサウンドなどが鳴っている中で和音をキャッチするには、やはり一番低いベースの音を頼りにコピーする事が多いのですが、
耳に和音が記憶されていると、ここはメジャーっぽいな、とか、マイナーだな、と判断が出来るようになります。

ギターなら、キャッチしたベースの音をルートにして、メジャーコードとマイナーコード、両方弾いてみてどっちがしっくりくるか?
みたいなことを実験してみるのもおすすめです。


、、、、、、


面倒くさいですよね?

面倒くさいんです(笑)

しかし、これを面白いゲームだと思って是非やってみたください。
和音が聴きとれるようになれば、もうあなたは耳コピ学園卒業です。

今回はちょっと難しいお話だったかもしれませんが、コードを聴きとれるようになると、
どこかのサイトに載っているコード譜に違和感を覚えて「ここ、絶対こっちのコードだよな?」なんて修正することもできます。
やはりそういうコード譜も、誰かが耳コピして載せているものだったりするので!

一人で練習するより、誰かと(先生でも)ペアになってゲーム感覚でやると楽しいので、
是非トライしてみてください!^^


では今回はこの辺で!

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