プロを目指すなら歌の上手さよりも心を動かす歌へ
こんにちは!
DECO MUSIC SCHOOLのアオイです!
“上手く歌う”を手放したら、歌が自由になった
歌を始めた頃、私は「上手く歌いたい」と思っていました。
音程を外さないように、ビブラートを綺麗に、リズムを正確に。
でも、いくら練習しても心に響く歌にはならない気がしていたんです。
もちろんそれらは大切な要素ですが、“上手い歌”=“心に残る歌” ではありません。
「上手く歌う」とは、いわば楽譜通りに再現すること。
音程・リズム・強弱など、作られた形を崩さず再現することが目的になります。
この段階では、感情表現よりも“正解探し”のほうに意識が向かいやすい状態です
感情を大切に
“心を動かす歌”とは、テクニックだけでは作れません。
歌詞に込められた意味やストーリーを理解し、
その言葉にどんな気持ちが隠れているかを考えることが大切です。
そして、自分の中にある感情を、声や表情、息づかいで表現すること!
たとえば悲しい歌なら、声のトーンを少し下げて、息を多めに混ぜるとやさしい雰囲気になります。
明るい曲なら、声にハリを出してリズムを感じながら歌うと、聴く人も自然と前向きな気持ちになります。
「上手く歌う」ために練習することは悪いことではありません。
でも、最初に意識したいのは「どう伝えたいか」。
伝えたい気持ちがあるからこそ、声の出し方や表現を工夫しようと思えるのです!
つまり、“上手さ”は目的ではなく、伝えるための手段。
この順番を意識するだけで、歌の印象は大きく変わります。
練習法
①歌詞を話すように読む
メロディをつけずに、歌詞をセリフのように声に出して読んでみましょう。
どこで息を吸うか、どの言葉を強く言いたいかを感じながら読むと、自然な抑揚(イントネーション)がついて、感情の流れをつかめます。
②表情筋を使って歌う
顔の表情を意識すると、声の響き方も変わります。
笑顔で歌えば明るく、眉を寄せれば切なく。
目元や口角を意識するだけでも、声に表情が生まれます。
③他の人の表現を“聴いて分析する”
ただ「うまいな〜」と聴くだけでなく、どこで感情を動かしているのかを観察します。
分析してから同じ曲を自分でも歌ってみると、
「同じ音を出しているのに印象が違うのはなぜか」が分かってきます。
それが表現力のヒントになります!
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まとめ
上手く歌おうとすることは悪いことではありません。
ただ、テクニックは“伝えるための道具”であって、ゴールではないということ。
「この言葉をどう伝えたいか」「どんな気持ちを届けたいか」
それを意識するだけで、声はもっと自由になります。
聴く人の心に残るのは、完璧な音ではなく“本当の気持ち”です。
上手さを追うより、想いを届けることを大切に!
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