2人のキャラをイラストで描くときのコツとは?

こんにちは。皐月です。段々と寒さが強まってきましたね。

今日は「2人のキャラクターを一緒に描くときのコツ」についてお話しします。

1人だけを描くのは慣れてきたけれど、2人になると「距離感が変だな」とか「なんか並べ方がぎこちない…」と感じたことはありませんか?

実は、2人構図を上手に見せるにはいくつか方法がありますが、今回はその中から3つピックアップしてお伝えできればと思います!

今回は難しい話ではなくすぐに実践できる3つのポイントをご紹介します。

① キャラクターカラーの異なる2人を並べてみる

まず見て頂きたいのが全体の色のバランスがキャラクターで被っていないかということです。

髪や服の色、キャラ全体の雰囲気が似すぎていると、構図として「どっちがどっちかわからない」印象になってしまいますしどちらも強調できないためしっくりこない事があります。

たとえば、片方が暖色系(赤やオレンジ)なら、もう一方は寒色系(青や紫)にしてみる。

あるいは、明るい色のキャラと落ち着いた色のキャラを並べる。

それだけで1つの画面の中に自然なコントラストがバリエーションが生まれ、視線が2人をきれいに追いやすくなります。

色の組み合わせに迷ったときは、ファッション誌や映画ポスター等の配色や配置を参考にしてみるのも良いと思います。

② 2人の関係性が分かる仕草を描く

次に大事なのが「関係性の見せ方」です。

せっかく2人を描くなら、「ただ並んでいる」だけではもったいないですよね。

たとえば、仲の良い友達なら笑顔で肩を寄せていたり、ライバルなら背中合わせで睨み合っていたり。

言葉を使わなくても、ポーズや表情、視線の方向で関係性を表せるとイラストにストーリーが生まれます。

私のおすすめは、最初に「2人の関係を一言で言うなら何?」と決めてからポーズを考えること。

「守る側と守られる側」「導く人とついていく人」など、言葉にしておくと自然と納得のいく仕草が描けるかも?!

③ 2人の立ち位置のパースを整える

最後に、意外と見落とされがちなのが「パース(遠近感)」です。

たとえば1人が手前、もう1人が奥に立っている場合、足元の位置や頭の高さがずれるだけで、2人のバランスが大きく崩れて見えます。

そんなときは、まず地面に対して水平線を引いてみましょう。

その線を基準に、それぞれの足の位置を決めると、奥行きのある自然な立ち姿になります。

また、片方を少し前に出すことで、主役とサブキャラの関係もはっきり見せられます。

例として仲の良い2人を描くときは、あえて少しだけ身長差を強調して、視線が自然に交わる位置を探してみてください。

距離や角度を調整するだけでも、絵全体の空間の違和感が無くなるのが分かるはずです。

さいごに

2人構図は、最初は難しく感じるかもしれません。

今回ご紹介した「色」「関係性」「パース」の3つをまず意識してみると画面がぐっとまとまり、キャラクター同士の魅力が引き立つかもしれません。

あなたの描く2人が、見た人の心に物語を感じさせるような1枚になるように、少しずつ練習していきましょうね。レッスンに持ち込みも大歓迎です!

それでは今月もイラスト上達に向けて頑張って行きましょう! 

皐月

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