声優志望者に、小劇場もいいけれど大劇場も観て欲しい理由。
“皆さん、こんにちは! DECO MUSIC SCHOOLの森中です。
皆さんは普段、声優としてどのようなインプットをされていらっしゃいますか?
例えば
・本を読む
・難しめな漢字を覚える
・舞台を観る
など。
声優を目指している人は、よく「舞台も観なさい」と言われることがあるかと思います。
声だけで演じる為には、まず体が知らなくてはならない。
私もその通りだと思い、舞台はたくさん観てきました。
しかし、そこで恐らく足を運ぶのは、皆さん小劇場が大半なのではないでしょうか。
小劇場には小劇場の良さがもちろんあるのですが、私は是非、大劇場も一度は観るべきだと思っております。
今回は、その件についてお話したいと思います。
観る視点が変わる
小劇場は上手から下手がぱっと見渡せるかと思うのですが、大劇場は舞台も広いのでぱっとでは見渡すことが叶いません。
その為、一点に集中して観ているといろいろと見落としていたりすることも多々あります。
(笑いがおきて、え!?なに!?と思ったら端のほうでアドリブが行われていたなど)
小劇場の良さは小さな空間で繰り広げられる物語、世界だなぁとよく思うのですが、逆に大劇場は広い空間をめいいっぱい使って表現されるので、まるで自分自身がそこにいるかのような感覚にもなったりします。
それゆえに観る視点も小劇場とは違い、自然と大きく広がります。
登場人物も多い上に、小劇場ではなかなかないアンサンブルの方もいらっしゃいますから、様々な役の視点から観ることもできるでしょう。
そういったところから、新たな発見もあったりするので私はとても好きだったりします。
舞台セット、演出がすごい
大劇場は舞台セットがとにかく豪華です。
場展でもガンガン動いたり、変わったりもしますし、最近はプロジェクトマッピングなども利用され、本当にすごいんです。
私が感動したのは、オペラ座の怪人のシャンデリアとミス・サイゴンの戦闘機でしょうか。
以前観に行った「バスティーユの恋人たち」の塀…というのか、そのセットも素晴らしくて、兵士たちが駆け上がってくる中、その塀が客席に向かって倒れてくるんですね。
つまり、斜めになる、と。
(文章だと上手く説明できず、もどかしい!)
また、客席を利用した演出も大劇場ならではなのではないでしょうか。
一階席しか味わえないのが残念ではありますが、民衆が首をかかげて客席を歩く演出は、思わず「おぉう…」となったものです(笑)
レ・ミゼラブルはプロジェクトマッピングの演出が本当に素晴らしくて。
特に人物が歩くと背景が変わる演出は、プロジェクトマッピングならではでした。
生演奏
大劇場の醍醐味と言えば、生演奏です。
フルオーケストラで奏でられる音楽は、本当に迫力が違います。
個人的に指揮者を見るのが好きなのですが、指揮者の方も素晴らしくて。
(オケピットなので、二階席からじゃないとなかなか見られませんが)
生演奏で歌われるミュージカルは、私は何度鳥肌を立て、涙したかわかりません。
帝国劇場は観て欲しい
私のおすすめは帝国劇場です。
キャパ数も多く客席も非常に高いため、まずはB席から観るといいかもしれません。
人物の表情などは見難いかもしれませんが、舞台全体を観られるので、
動きの観察にはもってこいだと思います。
ただ、残念ながら現在は老朽化のために、建て替え工事中です…。
完成予定は2030年。あと5年後です。
ぜひその際は、観に行ってみてください。
ただ、ちょっと帝国劇場は敷居が高いなぁ…という方は、劇団四季がおすすめです。
作品も親しみのあるディズニーを多く取り扱っているので、初心者の方にも観やすい、行きやすいのではないでしょうか。
チケット代もA席、S席になってくると跳ね上がるのでね…。
ですが、その価値は十分にありますよ!
とにかく視野が広がります。
なにを取ってもトップクラスなので(舞台セット、音楽、衣装…etc)
一度は「それ」を知っておくのも、プラスになるのではないでしょうか。
また、余裕があるのであれば、一つの作品は二階席と一階席で最低でも2回は観て欲しいです。
吃驚するくらい世界が違って見えますよ。
以上、ここまで読んでくださりありがとうございました!
(帝国劇場が大丈夫だったら、是非宝塚も私は観て欲しいです!)
