声優に必要な共鳴方法

皆さん、こんにちは!
DECO MUSIC SCHOOLの森中です。

まだ日中は少し蒸し暑く感じることもありますが、だいぶ秋らしくなってきましたね!

秋が一番好きな季節なので、このままどんどん涼しくなって、過ごしやすい気温になることを願っています。
あと、美味しいご飯!(笑)

さて、今回は声優に必要な「共鳴」の方法についてです。

①鼻腔共鳴

まずは鼻腔(びくう)共鳴です。

皆さん一度は耳にしたこと、あるのではないでしょうか?

鼻腔共鳴とは、鼻腔という空間に声の響きを共鳴させる発声技術です。

主に声の音に温かみや奥行き、通りやすさを加えることができます。

鼻腔共鳴の練習方法は、「ん~~」という、ハミング練習で鼻の振動を意識することから始め、鼻腔共鳴を意識したハミングから徐々に口を開けて発声し、声の響きの中心を鼻から口へ移動させる、というのが一般的です。

この方法を正しく行なうことで、喉への負担が減り、声が枯れにくくなるなどのメリットがありますが、過度な練習は鼻声になることがあるため、適切な指導を受けることが重要です。

②口腔共鳴

次に口腔(こうくう)共鳴です。

口腔共鳴とは、声帯から出た音が口の中の空間で反響・増幅され、声に豊かさや響き、クリアに聴こえるようにする方法です。

声優にもですが、主にボーカルの技術として重視され、口の中に広い空間を作り、舌や唇の位置を意識して調整することで、声の通りや音色、表現力を向上させることができます。

口腔共鳴の練習方法としては、口の中にトンネル(ゆで卵を入れたようなイメージともよく聞きますね)を作り、あくびをするように口腔の空間を縦に広げます。

舌の力は抜き、平べったくして舌の裏が軽くつくように置きます。
この際に舌が奥に引っ込んでいると、子rがこもる原因となるので、注意しましょう。

そのまま「ほ」の口の形で、まずは息を吐きます。
そこから徐々に音を足していきましょう。

さらに音を出している途中で唇を閉じ、ハミングにします。

口の前方辺りがムズムズしたりしたら、それが口腔共鳴ができている、ということです。

③上咽頭腔共鳴

次に、上咽頭頭腔(じょういんとうくう)共鳴です。

もしかしたら、あまり聞いたことがないかもしれません。
これは、ヘッドボイスと呼ばれているもので、高音の出し方に使われる方法です。

悲鳴や黄色い声などにも有効と言われています。

練習方法は、おでこ辺りを意識し、声を当てる、ということ。

「い」が個人的に一番響かせやすいと思っているのですが、個人差があるので、ご自身が一番響かせやすい「音」を探してみましょう。

声優は前にだけではなく、演技のシーンによっては斜め前や後ろに声を飛ばす必要があります。

その時に役立つのが、この上咽頭頭腔共鳴の練習です。

④下咽頭腔共鳴

最後に下咽頭腔(かいんとうくう)共鳴です。

こちらもあまり聞き馴染みがないかもしれませんが、エッジボイスのことです。

咳払いをする時の響きを使い、咳払いをしてみてください。
その音が響いた位置を確認し、意識しながらハミングをしてみましょう。

エッジボイスは、太くザラついた音、響きになるので、その名の通りエッジを効かせたい時に効果的な共鳴方法です。

以上、4つの共鳴についてお話させていただきました!

各共鳴の練習方法はほかにもありますので、気になる方は、DECOは体験レッスンもございますので、ぜひお越しください♪

立川のボイトレスクール「DECO MUSIC SCHOOL」の無料体験レッスンはこちら!