失敗したら、仕事はこないとよく聞くけれど。

皆さん、こんにちは!

DECO MUSIC SCHOOLの森中です。

最近いろんな方とお会いしているのですが、そのたびに美味しいご飯を食べているため、順調に育っている今日この頃です。

そんな本日は、生徒さんからもよく心配のお声を頂戴する「現場で失敗したら、もうダメですか?」

そういう噂、耳にすると思います。

私も何度も聞いてきました。

実際にその通りだと思うこともあります。

ただ、ただですね。ちょっと待ってほしい。

人間です。誰にだって失敗はあります。なのでどうか、怖がらないで…!

勘違いされがちな失敗例

新人声優の初現場は、ほとんどの方が緊張するものだと思います。

私も、吐きそうでした。口から色んな臓物が出てくるかと思いました。

よく、はじめての現場で台詞を噛んでしまったり間違ってしまうと、もう次の仕事はこなくなるんじゃ…?と言われます。

もちろん程度にもよるかと思いますが、それだったら私、二度と呼ばれていません…笑、えない。

デビュー作はさすがに一言だったので、そんなことはなかったのですが、ある役を頂戴した時には何回リテイクしたかわかりません。

なので、よっぽどの噛み具合だったり間違えじゃなければ、またチャンスは巡ってきます。大丈夫です。

問題なのは、その噛んでしまった際の姿勢だと思います。

失敗してしまったら、頭の中真っ白になりますよね。手も足も震えてしまうかもしれません。

(特に手が震えると台本も震えるのでペーパノイズが!という悪循環に……涙)

しかし、それでは失敗のまま終わってしまいます。

噛り付きましょう。最後まで。OKの、言葉をもらえるまで。

後ろには、横には、大御所、大先輩、そして音響監督、監督…etc

新人があがらないはずがない状況なんです。皆さん、わかってくれています。

噛んでしまったら。間違えてしまったら。何十回とリテイクを重ねてしまったら。

精神力をフルに起動させ、とにかく最後は笑顔で「ありがとうございました」を言いましょう!!

反省会は、現場を終えてから!

アウトな失敗例

では、逆に本当に仕事がこなくなる可能性が高い失敗例とは?

遅刻ですね。遅刻。無断遅刻とか論外かと。

新人は、電車の遅延やトラブルも予想して大体1時間前くらいにはスタジオ付近に着いておくのがベストです。怖いですから。ほんと。

ただ、本当に読めないのでね……万が一、これは間に合わない!と思ったら、思った時点で即連絡を。

アフレコが開始後とかの連絡は、最悪です。

遅刻はアフレコや本番の仕事に限らず、オーディションとかでも論外ですよね…。事務所所属者の場合は、もしかしたらマネージャーや事務所がカバーしてくれるかもしれません。

しかし、フリーランスの場合はそうもいきません。

信用命ですから。

あとは、たまに。本当にたま~~に、挨拶ができない方を見かけます…。現場にはたくさんのスタッフさんがいらっしゃいます。

会ったら挨拶。すれ違ったら挨拶。だれだろう?とわからなくても挨拶!!

とにかく、挨拶はしましょう。

失敗を恐れないで欲しい。

誰だって失敗はしたくないです。しないに越したこともないです。

「プロ」として受けているのですもの。

けれど、時にはそれでも失敗はしてしまうものです。

なので、失敗を恐れて小さな表現になってしまうくらいなら。

失敗してもいいから思いっっきりやったほうが、いいです。本当に。

とくに初めての現場なんて、よくて60%くらいの力しか出せません…。それで失敗を恐れて表現までもが小さくなってしまったら、40%、20%で終わってしまうかもしれません…。。

もちろん、中にはスーパー新人さんもいらっしゃいます。

本当に初現場・・・?ってくらいの。

自分がそうならいいんです。あなたがそうなら、もうこの記事ここで閉じてください(笑)

そのスーパー新人さんも、影でかなり努力されていることでしょう。

なので、失敗すると自分の努力が足りなかったのでは…と、凹むことも多々あります。

が。そう、私はそのスーパー新人さんではない。私は、私。あなたは、あなた。

たとえ失敗してしまったとしても。あなたが一生懸命だったら。

きっと誰かが見てくれています。あなたの頑張りを。

ただ、注意したいのは。

失敗してもいいからと、その失敗を活かさないのは当然ダメです。

同じ失敗を繰り返さない努力。次に繋げていただけるような姿勢、と、また努力。

私はある現場で何十回とリテイクを繰り返したポンコツでしたが、その時は大先輩に救われました。

「心で演じなさい」と。

あとあとその話をある人にしたら、とても厳しくて怖い方だと知りました。

あぁ、私が必死に泣きそうになるのを我慢しながら、とにかく噛り付いていたのを見ていてくださったんだなぁ…って。

養成所時代からなのですが、私は滑舌とかそういう基礎的なものを気にすると、途端に演技も崩れるという最 worst な回路をしていたので、この時の言葉を今でも胸に、とにかく感じたまま、心が動いたままにまず演じることを優先しています。

それで綺麗に発音できなかったりすることもあるので、その点に関しては未だに課題なのがお恥ずかしい話なのですが、

感情優先型はMAX値にぽーーん!っていけるので、もっと出して!っていうリテイクはまずないです。

自分が何タイプなのか?

そういうのを知ることによって、失敗も活かされていったりするので、本当に日々研究が大切ですね。

失敗は成功の基。

あ。専門用語とかがわからなくて失敗しちゃった!って方。

もしどうしたらいいのかわからなかったら、ちゃんと先輩やスタッフさんに訊きましょう!

そこまで怒る方はいないと思うのですが、聞けばわかることを間違ってしまうってなると、自分も後味悪いかと思いますので、台本に知らない用語があったりとか、この漢字二通り読めるけどどっちがいんだろう?とか、事前に疑問に思うことは聞いて損はないはずです。

それだけでも、小さな失敗は未然に防ぐことができると思いますよ。

以上です!ここまで読んでくださり、ありがとうございました!

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