イラストを描く時の資料探しについて

こんにちは、DECOイラストコース担当の皐月です。

5月は過ごしやすい季節というのもあり創作活動が捗りますよね。

日によっては外に出て絵を描くのに良い日もあったかと思います。

さて、今回は絵を実際に描く段階で必要になる「資料探し」のコツについて

皆さんにお伝えできればと思います!

資料探しってそもそも何故必要なの?

絵を描いている方が割と省きたい工程…資料探し。

面倒くさいですよね。気分が乗っている今この瞬間もう描き始めたいというのが絵描きの心理だと思います。

それでも資料探しが何故必要なのかと言いますと、「絵にリアルな説得力を持たせる」ためです。

例えば自分が中世ヨーロッパの貴族の設定のキャラクターが描きたい!!と思った時。

自分が中世ヨーロッパの時代の服がどんな服かすぐイメージできるかどうかが問題なのです。

「え、なんかでっかいフリフリの帽子をかぶってフリフリのドレス着てれば中世ヨーロッパの服っぽく見えるんじゃないの?」

そう思った方もいると思います。

では、中学生の自分が自分の中学校の制服のキャラクターを描くとしましょう。これには資料探しが必要ないですよね。

何故なら既に毎日のようにその制服を自分が着ていて少なくとも制服のデザインがどんなものか頭の中ですぐにイメージができるからです。

でも中世ヨーロッパにの時代の服を頭の中ですぐに正確にイメージできるでしょうか?

中世ヨーロッパの貴族のドレスなんて年代ごとにコロコロ変わっているし、国によっても若干違いがあります。

そんなものを当時生きているはずもない私たちが詳細に頭にイメージを浮かべるのは無理があるわけです。

なので私たちは資料を探す必要があるのです。

「中世ヨーロッパっぽいドレス」と「中世ヨーロッパのドレス」とでは描いた後に絵の説得力が全く違うものなのです。

私たちは良くイメージできないもの、分からないものを雰囲気でなんとなく描きおこしている事がよくありますが、そこを資料を使ってしっかり描き切ルコとで見る人達にはっきり伝える事ができるのです。

資料探しのポイントとは

実際にそれでは資料を探してみましょう。

今回は中世ヨーロッパ時代の貴族のドレスとしましょう。

この場合全身の全体像が分かる資料があると描きやすいと思います。

ドレスというのは生地が360度身体を回り込んでいるものなので、前にしかないと思っていたフリルが実は後ろまで伸びているものだったという可能性も考えられます。

前、横、後ろが分かる資料を3枚程度、あとは装飾が派手に細かくあるようでしたらその細部が分かるようなアップの資料も用意してみましょう。

全身の資料を良く眺めている間に、1番ボリュームもあって綺麗に見える部位を探してみましょう。

胸元の装飾が綺麗で見栄えがするのならばややアオリ気味のバストアップでラフを描いていくと良いでしょう。

自分が探した資料の1番良いところが見えるように構図を考えてあげるとグッと絵の良さが伝わりやすくなります。

いかがでしたでしょうか?

資料探しの段階から実はイラストの出来栄えを向上させることができるのです!

もし描きたいイラストがあるけど資料これで十分かな?他にどんな資料があったら良いのかな?など

悩んでいる生徒さんがいましたら一緒にレッスンで考えていきましょう。

それでは次回もお楽しみに!

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