アタリを描いて!人体のススメ

お疲れ様です!イラストレーターの佐藤です!
すごく言いたいこと
皆さん、絵を描く時、今回は特にキャラクターイラストを描く時にアタリを描いていますか?これ、すごくすごく大事なプロセスなのに、大事だということを忘れがちな人が多い印象です。なので、なぜ大事なのかを説明していこうと思います。
ずばり、
「人間を描きたいのに、今描いているのが人間の形をしているのかラフを描かないと分からないでしょ?」
という話です。
例えばキャラクターの模写をする時に、アウトラインばかり見て、服の下がどうなっているかとかはあまり考えてないこと、それによって体の構造が破綻してしまっていること、初心者にはとても多いです。
でも!!服は!!体に纏っているものだから!!!体の動きに服は影響されて色々な形やシワを作るでしょ!!!(大きい声)
もちろん、服が固くて肩が上がらないとか、そういうケースもあるのですが、それでも肩の位置や足の付け根の位置が変わるなんてこと、ないんです。でも、アウトラインだけ模写してしまうと、しばしばそのようなことが起こります。
でも、人体って難しいですよね。複雑な動きをした時どうなるかなんて一生懸命考えても、知らなければ分からないものは分からないし、パースがかかってしまえばそれこそお手上げになってしまいます。
「じゃあフィギュアや3Dにポーズを取らせて見てみよう!!!」
「…やっぱりわかんない……」
↑過去の私です。
なんで分からないかと言うと、そもそも人体構造がどうなっているか分からないからだと思うんですよね。でも先月のブログで似たようなことを書いたのですが、分からないことは自分が分かるくらいまで情報量を落とすか、根本的な理解を増やすかすることで対応できます。(勉強とかと一緒ですね!)今回のブログを読んだ方には情報量を落としつつ根本的な理解を増やすという方向で得るものがあるようにしていきたいと思います。
人体を分解して考える
一旦、関節の繋がりとかを無視して、人体とはどういう形の組み合わせでできているのかを見てみましょう。
あれ、意外と人の体って情報量を落とすとこんなものなんだな…って思いませんか?次に、これを使ってポーズを取らせてみましょう。
ポーズ取れましたね!さらに元気そうな動きをつけると
可愛くなってきましたね。愛着が湧いたので図形の集合体ちゃんと名付けましょう。次に、この集合体ちゃんは体がバラバラなので、くっつけてあげましょう。
なんということでしょう!図形の集合体ちゃんがデッサン人形ちゃんになりましたね!ここまできたらあとは人間らしい凹凸をつけてあげて、その上から服を着せれば完成です!
さて、いかがでしょうか?最初はただの図形だったのが、最終的に女の子になりましたね!!
人体の情報量を落とし、構造の理解をよりしやすくなったかなと思います。慣れてくれば、図形の集合体ちゃんを描かずにデッサン人形ちゃん→完成と工程をスキップしても描けるようになると思いますが、まずはここから地道にやって頂きたいと思います。
「こんな正面の絵じゃなくて、もっと複雑なポーズでパースのかかった絵が描きたいんだ!」という方のために、もう一段階難しいポーズの描き方を教えたかったのですが、正直このブログ内で書き切るほど情報の整理を私自身できていないので来月分で書こうかなって思います。いずれにしろ、この段階をクリアしないとただただ混乱するんじゃないかと思うので、まずは単純なポーズを沢山練習してください。
絵描きの心持ち
最後に、こういう練習は正直楽しいか楽しくないかで言うと楽しくないと感じる人が多いと思います。ですが、技術を向上するというのは楽しくないこともコツコツ続けていくのが結局大事だと思います。(このスクールで仲良くなったダンスの先生もそう言ってたのでなんでも一緒なんだなと思いました。)
それに、この練習をすることは、結局長いスパンで見れば「絵描き楽しい」と感じる時間を増やすことに繋がるので、ぜひこれを参考に自分なりのやり方を見つけてキャラクターイラストをマスターして欲しいと思います。