超簡単!? シンセサイザーのパラメーター A.D.S.R.

みなさん、こんにちは!
DECO MUSIC SCHOOL 講師の鶴島です。

DTM、作曲、編曲、ギターコースのレッスンを担当しております。

今回は生徒さんからの質問も多いシンセサイザーの音色について説明したいと思います。

「先生!かっこいいシンセの音を入れたいんですけど、好みの音色が見つかりません!」

「そもそもかっこいい音色ってなんじゃらほい?」

という感じですが、今から説明するつまみの意味を少し理解しているとイメージしている音に近づけるかもしれません。

大体のシンセには「A.D.S.R.」というつまみ(フェーダー)がついているのですが、だいたい下記の様な感じです。



(注)Filterゾーンにも「A.D.S.R.」がありますが、今回は「AMPLIFIER」や「Amp Env」ゾーンの方のお話です。

A. アタック(Attack Time)

鍵盤を弾いてから最大音量に達するまでの時間です。
最大音量??ってなるかもしれませんが、例えばピアノの音なんかは、鍵盤を弾いた時にパッと音が出ますよね?
あれは、アタックタイムが速いので、すぐに最大音量に達しているのです。

アタックタイムが遅い(長い)と、ふわっとした音になります。

鍵盤を軽く弾くと柔らかい音になるのでそれと混同しがちですが、ちょっと違くて、
音の立ち上がりが遅くなると言う感じですね。

言葉で伝えるのは難しいんですが

「あ〜」って歌うのが「んあ〜」になる感じです。

スタジオワンのピアノ音源はアタックタイム(他のパラメーターも)を操作できるので、実際耳で聴いてみることをおすすめします。



上のAmp Env(アンプエンベロープの方)

D. ディケイ(Decay Time)

これがちょっとややこしいかもですが、アタックで到達した最大音量から、次項のサスティーンで設定した音量まで移動する時間です。
最大音量が100 サスティーンで設定した音量が50 この差を急な階段でガクンと下るか(ディケイが短い)、バリアフリーでゆったり下るか(ディケイが長い)、みたいな感じ。

サスティーンの音量を0にしてこのディケイをそこそこの長さにすると、「ポン!」という音になります。
ダンスミュージックのプラックと言われてる音なんかはこの感じですね。

これでサスティーンの音量を少し上げると「ポーンぅ〜〜〜」と小さい音量になった音が持続します。

S. サスティーン (Sustain Level)

これだけがレベルという表現ですが、鍵盤を押し続けている状態で最終的にどのくらいの音量に着地するか?という感じですかね。

鍵盤を押し続けていても、ピアノみたいにだんだん音が小さくなっていく音なら0%
鍵盤を押し続けていても、やがて音量が0になるので、最後には音が消える。

逆にオルガンみたいに押し続けている間はずっと鳴っている音なら100%
鍵盤から指を離すまで同じ音量の音が鳴り続けます。

R.リリース(Release Time)

鍵盤から指を離して、音が消えるまでの時間です。
そこそこの長さがあれば、鍵盤を離した後も余韻が残ります。

ボカロ曲で良く耳にするリリースカットピアノはここを最短にする感じですね!
ピアノの音なんだけど、余韻がない面白い音になります。



とまあ、ざっくり簡単に説明しましたがいかがでしたか?
シンセのプリセットだとイメージしてる音じゃな〜い!なんて人は、適当にこの数値を動かしたら理想の音になるかもしれません^^

それでは今回はこの辺で!

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