【声質って真似できる?】|憧れの歌手の声に近づく“真似のコツ”を解説!

こんにちはDECO MUSIC SCHOOL です。
皆さんには、憧れの歌手がいますか?
「あの人みたいにかっこよく歌えたらなぁ」
「この人みたいに可愛い声だったらなぁ」と思ったことはありませんか?
実は持って生まれた声が多少違っても、憧れの歌手に寄せることは可能なんです。
真似をすることで、自分に合うもの合わないものを選定する良い機会にもなります。
どんどん真似をしていきましょう。
声質はどこまで真似できる?まずは正体を知ろう
もちろん生まれつきカッコいい声が出る人もいます。
例えば声帯の長さや厚さは生まれつきのものです。
声の高さや響きに関係します。
これは男女や、体格によって変わります。
しかし喋り方や息の使い方は親を見て自然に、かつ後天的に得たものがほとんどです。
つまりその人の息遣いや響かせ方、癖などは真似して寄せることができます。
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声質は「生まれつき」だけで決まらない
声質は生まれつきだけでなく、普段の使い方や意識で随分と変わります。
普段から大きな声を出す機会が多い人は意図せず、通る声になっている可能性がありますし、
逆に話す機会が少ない人は、話すための筋力が弱くなり、か弱い声になりやすいです。
強い弱いだけではなく、筋肉の使い方は生活によって人それぞれです。
その生活にあった筋肉が発達し声を作っているのです。
共鳴・息の使い方が鍵
では意図的に声を似せようと思った時、どこを意識すればいいのか。
答えは「響く位置」と「息遣い」です。
では一つずつ見ていきましょう。
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共鳴〜どこで響いてる?〜
ほとんどの人が2パターンのうちどちらかに分類できます。
「鼻の響きが得意」か「口の響きが得意」かです。
よく他人の声を聞いてどちらの響きが多いか分析してみてください。
聞けるようになったら 鼻:口 の響きの割合を分析してみてください。
例えば「ちゃんみなさん」は鼻がよく響く人です。
私には 鼻:口=6:4〜7:3に聞こえます。
「玉置浩二さん」は口がよく響く人です。
私には 鼻:口=4:6に聞こえます。
さらにその声が奥まって聞こえるのか、浅く聞こえるのかも分析してあげると、
より響きが似てきます。
息遣い
真似したい声の人の、息の吸い方やタイミング、吐き方、息の量を再現してみてください。
例えばディズニープリンセスの場合、吸い方に特徴があります。
歌う時に、わざと吸う音を立てていることが多いです。
歌手のcharaさんの場合、吐く息が非常に多く、それが彼女の特徴になっています。
声質の印象は「表現の影響」も大きい
イントネーションが一番わかりやすいでしょうか。
方言を喋るときの音程の動き方や、その人特有の語尾などがあると思います。
歌でも同じです。
手癖のようにして、こぶしをたくさん入れる人や、ずっとしゃくっている人もいますね。
これを再現してあげるだけでも、「似てるね」と第三者に言ってもらいやすくなります。
真似しやすい声・しにくい声の特徴とは
テレビでモノマネ芸人さんが活躍されていらっしゃいますが、
声真似している人のラインナップって結構被っていませんか?
真似しやすい声と、しにくい声があるので、どうしても偏りが出てしまうんです。
コピーしやすいのは“クセの強い声”
みんなが明確に「この人ってこうだよね」と共通認識を作りやすい声はモノマネしやすいです。
例えばBzの稲葉さんやミスチルの櫻井さんなど、
なんとなく声が思い浮かぶし、歌う時のテクニックの癖なども想像つきませんか?
では一番なかのいい友達の声や特徴は思い浮かびますか?
よっぽど癖が強い人でない限り、思い出せないと思います。
こういう癖のない声はモノマネが非常に難しいです。
個性派の声を真似るときの注意点
大好きな歌手みたいになりたくて、個性派ボイスを練習する方が多いと思います。
しかし、特徴として現れている上澄みだけを練習するのは少し危険です。
基礎があって真似をする分には、修正がきくのですが、
最初からやるとその歌手の曲以外がうまく歌えなくなります。
また、変に力みやすくなったり、喉を痛める原因にもなりかねません。
まずはベーシックな無理のない発声を身に付けてから、挑戦しましょう。
また、モノマネをしている本人には合わない発声の可能性があります。
違うなと思ったら、モノマネの対象を変えて、気持ちよくモノマネできる声を探しましょう
真似しやすかった声と難しかった声
人にも寄りますが、男性だと平井堅さん、Bzの稲葉さん、ミスチルの櫻井さん、桑田佳祐さん。
女性だとMISIAさん、和田あき子さん、ちゃんみなさん、中島美嘉さんなどが真似しやすいと思います。
素朴な声が素敵なYUIさんや、いきものがかりさん、
癖の少ない小田和正さん、山下達郎さんなどは真似が少し難しいと思います。
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声質を似せるための3つのアプローチ
いきなり真似から入ると一層難しく感じやすいです。
まずは声質を寄せやすくするためにできることをご紹介いたします。
表情や姿勢を真似る
真似したい方の表情や姿勢、動き方をざっくりでもいいので真似してみてください。
そうすると頭のモノマネスイッチも入りやすくなりますし、体のポジションが似た感じになることで力の掛け方などが似てきます。
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共鳴の位置をコントロールする
響かせる位置を色々試してみてください。
例えば「鼻の奥の方」「口の前の方」「頭全体に響く感じ」など人によって感覚は様々ですが、
人間であるかぎり誰でも響きの位置を変えることはできます。
真似したい人の声を聞いて、それっぽい響きの位置を片っ端から試していくのがおすすめです。
表現の“間”や“抜き方”までコピーする
一番見落としがちなのが、「間」です。
せっかくゆったり歌っていたのに、息継ぎだけなんだか忙しないとなると、違和感が生まれます。
その「間」というものは人それぞれです。
息継ぎのタイミングや吸っている秒数、吐いている量とその変化、長さまで真似をしてみてください。
さらに言えば息継ぎをしてから歌い始めるまでの息の使い方や息継ぎをする直前の歌唱部分の処理なども気を遣ってみてください。
憧れの声に近づきつつ、自分の声を育てる
「学ぶ」の語源は「まねぶ」=「真似る」だと言われています。
真似ることに学びのヒントがあるのです。
特に自分と似た発声の人の中で歌が上手い人から「まねぶ」ことができれば、
これ以上の良質な勉強法はありません。
ぜひ自分と似た発声をする歌手から、歌い方を勉強してみてください。
それだけで、自分の声が磨かれていきますよ。
「似せること」から始まるオリジナルの声
自分と似た発声の歌手のモノマネができるようになったら、
そこからはいいと思うものを取り込んだり(他の歌手のモノマネ)、
要らないものを削ったりして自分に合うように調整していくことで、
オリジナルの声になっていくと思います。
よくある質問Q&A
Q1. 生まれつきの声でも、真似したら変わりますか?
A. 変わります。声帯の長さや厚さは先天的ですが、声の印象を作るのは主に後天的な「息遣い」「響き」「表現の癖」です。
この3つは意識すれば確実に変えられます。
Q2. まず何から真似すればいいの?
A. 共鳴(鼻・口の比率)と息遣いから始めるのがおすすめです。この2つは声の印象に最も影響します。
「鼻寄りか?口寄りか?」「息の量は多い?少ない?」を真似てみてください。
Q3. 個性の強い歌手の声を真似しても大丈夫?
A. 基礎ができていればOK、基礎なしで特徴だけ真似るのは危険です。
喉を痛めたり、他の曲が歌いにくくなるリスクがあります。
まずは自然な発声=ベーシックな声を作ってから取り組みましょう。
Q4. 真似しやすい声・しにくい声の違いは?
A. クセが強くて特徴がわかりやすい声は真似しやすい。
例:稲葉さん、櫻井さん、ちゃんみなさんなど。
一方でクセの少ない素朴な声は、特徴が薄くコピーが難しいです。
Q5. 真似すると自分の声がわからなくなりそう…
A. むしろ“自分の声”を育てる近道です。
語源の「まねぶ」の通り、模倣は学びそのもの。
似た発声の歌手を真似ることで、自分の声の伸びしろや方向性が明確になります。
Q6. 声質を似せたい時、意外と重要なポイントは?
A. 「表現の間(ま)」と「息継ぎのクセ」です。
吸う秒数・吐く量・歌い出しの入り方など、細かな部分が声質の再現度を大きく左右します。
Q7. 自分に似ている歌手の探し方は?
A. 聞いたときに“無理なく真似できそう”と感じる人を基準に選んでください。
声帯のタイプが近い可能性が高いので、練習効率が一気に上がります。
まとめ
声質は生まれつきだけで決まるものではなく、共鳴・息遣い・表現の癖といった後天的な要素で大きく変化します。
憧れの歌手に寄せることは決して不可能ではなく、むしろ真似を通して自分の発声の「合う/合わない」を知るとても良い練習になります。
まずは自分と似ている声の歌手から真似るのが最短ルートです。最後は、真似を重ねて「取り入れるもの/削るもの」を選び、自分だけのオリジナルの声へ育てていきましょう。
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